今年42冊目読了。文筆家、クリエイティブディレクターの筆者が、読売新聞に連載したエッセイをまとめた一冊。 畏敬する先達がお薦めしていたので読んでみたら、なるほどこれは面白かった。そして、自分がモノに対する執着が極端に薄いことも改めて認識した・…
今年41冊目読了。作家・演出家・映画監督の筆者が、連載エッセイを通じて現場で人間観察をしてきたことをまとめた一冊。 鴻上尚史のエッセイは視点が独特かつ鋭いので楽しい。そして、この本も得意の洞察の深さが活躍する。以下、気になったフレーズ。 「シ…
今年40冊目読了。コンサルティング会社のトランスフォーマット社代表取締役の筆者が、「破壊的な変革」を成功に導く5段階モデルを提唱する一冊。 DXという言葉は踊れど、全然実装されない・・・という疑問から手にしてみた。なるほど、これは勉強になる。 そ…
今年39冊目読了。もともとケータイ小説だったのが、単行本化した一冊。 畏敬する先達がおすすめしていたので、何気なく読んでみた。非常にさらっと読めるが、中身は戦争について激しい主張をする一冊だ。 ネタバレ回避で、気になったフレーズを抜き書き。 「…
今年38冊目読了。ピュリッツァー賞を受賞したアメリカの作家である筆者が、生命への深い関心を、不思議な親子のやり取りを通じて描き出す小説。 最初は、ただストーリーを掴みにくくてしんどかったが、途中から一気に引き込まれた。終盤は心を打たれて、脳髄…
今年37冊目読了。航空や運輸、マクロ経済などを担当する日経ビジネス記者の筆者が、コロナ禍で売上が蒸発した「青い翼」ことANAが生き残りをかけた1000日の全記録をまとめた一冊。 自分自身も、コロナ禍で苦しんだ会社にいるが故に、非常に興味深く読んだ。…
今年36冊目読了。柳川立花家15代鑑徳と艶子の一人娘として生まれた姫様が、テニス日本チャンピオンに輝き、転じて戦後には女将として逞しく時代を生き抜いた自伝。 筆者が開いた料亭「御花」と関わる縁をいただいたことから読んでみたが、その波瀾万丈ぶりは…
今年35冊目読了。本田事務所代表にして、数々の企業の戦略PRに携わってきた筆者が、市場をつくる新発想についてまとめた一冊。 武蔵野大学アントレプレナーシップ学部の講義を受けた縁で、伊藤羊一学部長がお薦めしていたので読んでみたら、なるほどこれは凄…
今年34冊目読了。株式会社MASH代表取締役のパラレルワーカーである筆者が、いつでも、どこでも、ローリスクでできる「新しいマネタイズ」を解説する一冊。 筆者と、武蔵野大学アントレプレナーシップ学部の講義で知遇を得たので読んでみた。自分自身はまるで…
今年33冊目読了。デザイン事務所Cauz代表と、株式会社エディットブレイン代表取締役の筆者が、新しい時代を生き抜くビジネス創造力の鍛え方を解き明かす一冊。 武蔵野大学アントレプレナーシップ学部で筆者の講義を受けたことで興味を持ったが、なるほど非常…
今年32冊目読了。神経科学者にして起業家、神経科学とAIの研究を行うヌメンタ社の共同創業者、チーフサイエンティストの筆者が、知能の謎を解く「1000の脳」理論を提唱する一冊。 とにかく衝撃的な内容。こんなふうに脳が世界を捉えている、というのは驚きし…
今年31冊目読了。ライシャワー日本研究所社会学教授の筆者が、「人口減少をもたらす『規範』を打ち破れるか」という視点で少子化問題とその根底にある規範に切り込む一冊。 これは読み応え十分。意外な事実も知ることができるし、なかなか深い。 現状の日本…
今年30冊目読了。MITフォード財団国債記念教授と、MITアブドゥル・ラティフ・ジャミール記念教授のふたり(いずれも2019年ノーベル経済学賞受賞)が、社会の重大問題をどう解決するか、について提言した一冊。 山口周がお薦めしていた、という一点によって手…
今年29冊目読了。母に捨てられた子が30歳になる頃に、記憶障害に陥っていく母親と邂逅し、不思議な運命の糸をたどっていく一冊。 畏敬する先達がお薦めしていたので読んでみたら、なるほどこれは考えさせられる…老人介護、親の「呪い」、自分らしく生きると…
今年28冊目読了。健康社会学者である筆者が、コロナが暴き出した昭和おじさん社会の弊害を分析する一冊。 昭和おじさんに分類される身として、思わず手に取ってしまった本。読めば読むほど身につまされる… そもそも、なぜ今昭和おじさん社会が問題なのか。「…
今年27冊目読了。ユーチューバーにして旅するビジネスマンの筆者が、鉄道ビジネスから世界の新しいルールを読み解く一冊。 鉄道に携わるものとして読んでみたら、「鉄道」はフックでしかなく、世界ビジネスの潮流を考える本だったが(苦笑)、それはそれで面…
今年26冊目読了。立教大学経営学部教授にして、立教大学経営学部リーダーシップ研究所 副所長の筆者が、「対話と決断」で成果を生むことを提唱する一冊。 中原淳先生のわかりやすく、しかも熱い筆致で理解が進む。 なぜ、話し合いが大事なのか。「話し合いは…
今年25冊目読了。第一生命経済研究所の首席エコノミストである筆者が、なぜ給料と物価は安いままなのか、を解き明かしていく一冊。 「日本はバブル崩壊以降、低所得・低物価・低金利・低成長の『4低』時代に突入し、30年後の今なお日本病から抜け出せていな…
今年24冊目読了。東京学芸大学准教授の筆者が、子どもとの対話形式で『読解力』の本質とその鍛え方を説く一冊。 小6の娘のために借りて読ませたら「面白かった」と言っており、どれどれと読んでみたら、なかなか大人にも十分に興味深い内容だった。 どうやっ…
今年23冊目読了。防衛省防衛研究所主任研究官の筆者が、二度の大戦からベトナム、イラクまで、さまざまな戦争の出口戦略について考える一冊。 筆者の問題意識が非常におもしろい。「国際政治学は、戦争と平和の問題を探究する学問分野である。そこでは、抑止…
今年22冊目読了。イギリス「タイムズ」紙の一級コラムニストの筆者が、画一的で凋落する組織と、複数の視点で問題を解決する組織の謎を解き明かす一冊。 原作のタイトルは「REBEL IDEAS(反逆者のアイデア)」。意訳が『売れるビジネス書』としては正しいが…
今年21冊目読了。岩手県知事、総務大臣を歴任した筆者と、産業再生機構設立時にCOOを務めた筆者の対談形式で、地方消滅にどう対応するかを対談する一冊。 2015年の本だが、コロナ禍にある2023年に読んでも、今なおそのインパクトは全く変わらない。 まず、立…
今年20冊目読了。萩博物館特別学芸員・山口福祉文化大学特任教授・防府天満宮歴史館顧問の筆者が、松陰・龍馬・晋作の実像に迫る一冊。 呉座勇一「戦国武将、虚像と実像」を読んで、少し気になったので読んでみたが、なるほど納得。これは司馬史観に『呪われ…
今年19冊目読了。野村総研 鉄道ビジネス検討チームの筆者が、未来の地域インフラをつくる提案をする一冊。 やけにFacebookで宣伝が上がってきたので読んでみた。ひとつの提案としては面白いと感じる。 ローカル線問題には「鉄道の利用促進や代替案を個別に議…
今年18冊目読了。ヤフーのコーポレートエバンジェリストにしてYahoo!アカデミア学長、武蔵野大学アントレプレナーシップ学部長を務める筆者が、これからの世の中に必要なマインドを説く一冊。 筆者と会った事があるという欲目を抜きにしても、他の著書と同…
今年17冊目読了。トヨタ自動車の人事部を経験が、サイボウズに転職した筆者が、人事制度の問題点やその背景、今後の展望について考察した一冊。 ひたすら、筆者の観察力と頭の良さに圧倒される。人事というものをここまで深く突き詰めたということが凄すぎる…
今年16冊目読了。ヤフーのコーポレートエバンジェリストにしてYahoo!アカデミア学長の筆者が、将来の不安と焦りがなくなるキャリア講義を展開する一冊。 筆者に会っているから贔屓目になってしまうが、それを抜きにしても本当に面白い。これ、若いころに読…
今年15冊目読了。ノーベル文学賞を受賞したウクライナ生まれのジャーナリストが、第二次世界大戦でロシア側として戦争に従事した女性への聞き取りをリアルにまとめ上げた一冊。 筆者は最初に「『女たちの』戦争にはそれなりの色、臭いがあり、光があり、気持…
今年14冊目読了。藤子・F・不二雄が「子どものころ、僕は”のび太”でした」と語っていたことにヒントを受け、マンガと大人たちからのメッセージをまとめた「人生を変える『ドラえもん』セレクション」。 子どもが借りたいと言ったので借りてきたが、これは大…
今年13冊目読了。作家であり、オックスフォード大学哲学政治経済学部を首席で卒業し、また卓球選手としてイングランド1位を10年近く守った筆者が、人と組織の可能性を解放し、飛躍的に成長させる方法を提唱する一冊。 実際に超一流を体感した筆者だからの主…