世界遺産マイスター/国宝の伝道師Kの「地球に感謝!」

世界遺産検定マイスター、国宝の伝道師保有の読書好き。書籍、世界遺産、国宝という切り口でご案内します。最近は「仕事の心理学」として、様々な事象を心理学的見地から考察しています。

2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

【読了】ダンカン・ワッツ「偶然の科学」

今年10冊目読了。コロンビア大学社会学部教授にして、ヤフー・リサーチ主任研究員の筆者が、どのように常識が我々を過ちに導くのかを解き明かす一冊。 安定の三谷宏治お薦め本で、これもやはり読み応えがある。常識にとらわれるな、とはよく言われる話だが、…

【読了】カレン・フェラン「申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。」

今年9冊目読了。経営コンサルタントの筆者が、コンサルタントが組織をぐちゃぐちゃにするメカニズムを解き明かす一冊。 三谷宏治お薦めの本シリーズだが、これまた非常に面白い。実話が生々しすぎて、思わず入り込んでしまう。 そもそも、仕事や職場のシステ…

【読了】堀内勉「読書大全」

今年8冊目読了。多摩大学社会的投資研究所教授・副所長の筆者が、世界のビジネスリーダーが読んでいる経済・哲学・歴史・科学200冊を紹介しながら、様々な学問の歴史的推移を明らかにする一冊。 本の分厚さだけでなく、筆者の知の分厚さ、その知見の深さに感…

【読了】クレイトン・クリステンセン「ジョブ理論」

今年7冊目読了。ハーバード・ビジネススクール教授にして、最も影響力のある経営思想家トップ50の2011年と2013年の1位に選出された筆者が、イノベーションを予測可能にする消費のメカニズムを解明する一冊。 畏敬する先達がSNSで絶賛していたので読んだら、…

【読了】浅野高史+かながわレファレンス探検隊「図書館のプロが教える<調べるコツ>」

今年6冊目読了。図書館司書が、レファレンスの実例から「調べるコツ」を紹介していく一冊。 これは読みやすい。「何それ?」というような調べ物の依頼に司書が奮闘するストーリーが楽しく、かつ、なるほどこう調べるのか、ということが学べる。 出る杭は打つ…

【読了】難波猛「働かないおじさん問題のトリセツ」

今年5冊目読了。人事コンサルタントの筆者が、キャリア論・心理学に基づいたメソッドを駆使し、マンダのメカニズムと対応策を解き明かす一冊。 実は、働かないおじさんは「故意にサボってある人ではなく、真面目に頑張っているが『うまく働けていない』ミド…

【読了】稲垣栄洋「面白くて眠れなくなる植物学」

今年4冊目読了。静岡大学農学部教授の筆者が、植物の様々な特性と謎を解き明かす一冊。 これは本当に興味深い。何気なく触れている植物の奥深さを感じさせてくれる。 そもそも、植物について「花の器官の形成は、A、B、Cという三つのクラスの遺伝子の組み合…

【読了】入矢玲子「プロ司書の検索術」

今年3冊目読了。中央大学職員として図書館に勤務したのち、イリノイ大学モーテンソンセンター日本人初フェローになり、日本図書館協会「日本の参考図書」編集委員を務めた筆者が、本当に欲しかった情報の見つけ方を伝授する一冊。 畏敬する先達が薦めていた…

【読了】中竹竜二「ウィニングカルチャー」

今年2冊目読了。株式会社チームボックス代表取締役、日本ラグビーフットボール協会理事の筆者が、勝ちぐせのある人と組織のつくり方を提唱する一冊。 これは非常に面白く、価値のある本だ。実際に改革を進めていったストーリーは興味深いし、成人発達理論の…

【読了】西山圭太「DXの思考法」

今年1冊目読了。東京大学未来ビジョン研究センター客員教授の筆者が、日本経済復活への最強戦略を提言する一冊。 今がどういう時代なのか、ということについては「我々人類は、感情は石器時代から変わらぬまま、制度・ガバナンスは中世から変わらぬままに、…