2021-12-01から1ヶ月間の記事一覧
今年192冊目読了。空港で働く人たちの人間模様を、それぞれの人達にスポットを当てながら生き生きと描き出していく小説。 第一作「あぽやん」第二作「恋する空港」に続く第三作。主人公視点で固定されていた二作とは異なり、色々な人がストーリーテラーとな…
今年191冊目読了。空港を舞台にして、お客様を送る旅行会社の人達の奮闘とその人間模様を描き出す小説。 三谷宏治お薦めで読んだ「あぽやん」が面白く、続篇のこの本を読んだが、これまた面白い。恋愛ネタがメインになっているが、それ以外の人間模様も丁寧…
今年190冊目読了。最先端医療技術企業のメドトロニック社でCEO兼会長を務めた後、ハーバード大学ビジネススクール前教授、現シニアフェローの筆者が、自分らしさをつらぬき、成果を上げることを提唱する一冊。 そもそも、リーダーとは何か。「真のリーダ…
今年188・189冊目読了。朝日新聞主筆を務めた筆者が、福島原発事故を取材し続け、「10年後のカウントダウン・メルトダウン」を見つめ直す本。 とても読み応えがある。なにせ、あの「原発」と「事故」に否応なく向き合わされた日々は、今なお生々しく記憶に残…
今年187冊目読了。早稲田大学大学院アジア太平洋研究科名誉教授の筆者が、日中戦争を日本と中国がそれぞれ全く異なる戦略で臨んだことを解き明かす一冊。 日本の軍部が強かな中国側に泥沼戦争に引きずり込まれた、というステレオタイプではなく、もう少し掘…
今年186冊目読了。 ベストセラー作家の文壇デビューとなる長編小説。 学生の頃の友人が薦めてくれたので読んだが、「ホントにこれ、処女作?」というくらい重厚なプロット、微細な筆致。これは文壇が大騒ぎになったんだろうな。 建築、自然、音楽、食事の描…
今年185冊目読了。ご存知、第一線で大活躍をする狂言師である筆者が、狂言を通じて伝統、身体性などとの向き合いを読み解いていく一冊。 これはとても興味深い。狂言について何も知らなくても、非常に勉強になる。筆者が読みやすい言葉に砕いてくれているの…
今年184冊目読了。ベストセラー作家の筆者が、旅行会社の空港勤務を命ぜられた主人公と、それを取り巻く人間模様、事件、そしてメンバーの成長を面白く描き出す一冊。 ちょっと間の抜けたトーンのタイトルどおり、少しハラハラしつつもとても楽しく読めるの…
今年183冊目読了。ビジネスコンサルタントと、慶應義塾大学大学院システムデザインマネジメント研究科教授の筆者が、科学的な理解を通じて幸せになることを提唱する一冊。 前野隆司教授の本は好きで、元々読みたくて、図書館でずっと予約待ちしてた。これは…
今年182冊目読了。ご存知、ショートショートの大家である筆者が、自己の初期作品を50作自選した一冊。 標題作を含め、あっと驚くもの、なるほどと思わされるもの、くすっとさせられるもの、星新一ワールドを満喫できる。 とても、まとめられるものでもないの…
今年181冊目読了。今やベストセラー作家となった筆者のデビュー作にして、学校を舞台に不思議な歴史と現在が恐怖をもって交錯する一冊。 三谷宏治お薦めなので読んでみたが、なるほど恐怖感がありつつも、青春のみずみずしさ、甘酸っぱさも織り込まれていて…
今年180冊目読了。首都大学東京教授にして、社会学者・映画批評家の筆者が、過去の講義内容を集約し、戦後そして90年代以降の漂流する日本の分析と今後について考察する一冊。 分厚い本で、少しひるんだし、読み進めるのに理解が大変だったが、それだけの価…
今年179冊目読了。ミラノ大学教授とウィスコンシン大学精神医学科教授の筆者が、脳の謎に挑む統合情報理論を説く一冊。 とても専門性が高く、なかなか素人にはハードルの高い本だ。それでも、なんとかくらいついてはみたものの、なかなか読みこなすには至ら…
今年178冊目読了。東京大学教授にして、超著名な建築家である筆者が、コンペへの挑戦とその挫折、しかしそこから学んだことについて講義形式のものをまとめた一冊。 世界遺産を学んだ際に、少し建築の知識をかじった(←かじらざるを得なかった)が故に、まぁ…
今年177冊目読了。オーストラリア研究所の創設者・元事務局長の筆者が、中国の対豪戦略とその侵食に警鐘を鳴らす一冊。 かなり分厚い上に二段書きであり、相当読み疲れたのだが、それだけの価値はある、と感じられる。 中国共産党の基本的戦略として「北京の…
今年176冊目読了。編集者を経て作家になった筆者が、北の町に根付いた一族三代と、そのかたわらで人々を照らす北海道犬の姿から、生のきらめきと翳りを描き出す一冊。 大学の畏友から薦められて読んでみたが、これがまぁとても面白い。丁寧に、味わいながら…
今年175冊目読了。ビジネスコンサルタントの筆者が、具体と抽象の関係性から、どのように見ている諸元を行き来して物事を理解するか、を提唱する一冊。 さらりと読めるうえに、中身が実にしっかりしていて、とても興味深く面白く読むことができた。途中にワ…