世界遺産マイスター/国宝の伝道師Kの「地球に感謝!」

世界遺産検定マイスター、国宝の伝道師保有の読書好き。書籍、世界遺産、国宝という切り口でご案内します。最近は「仕事の心理学」として、様々な事象を心理学的見地から考察しています。

2023-12-01から1ヶ月間の記事一覧

【読了】苫野一徳「教育の力」

今年117冊目読了。熊本大学教育学部専任講師にして、若手の教育哲学者である筆者が、教育界に渦巻く不幸な対立を乗り越え、みんなのための、より『よい』教育のあり方を提示する一冊。 畏敬する先達が薦めていたので読んでみたら、なるほどこれは良書だ。自…

【読了】久坂部羊「人はどう老いるのか」

今年116冊目読了。医師にして小説家の筆者が、医者はホントは知っている楽な老い方、苦しむ老い方を解き明かす一冊。 筆者の「人はどう死ぬのか」があまりにも心に響いたので読んでみたら、こちらも読み応え十分の良書だ。 最近の若造り絶対という風潮に対し…

【読了】久坂部羊「人はどう死ぬのか」

今年115冊目読了。医師にして小説家の筆者が、数々の死を目の当たりにしてきた経験から終末医療、死との向き合い方を考察する一冊。 終末医療に向き合った筆者が「悲惨な現実や辛口の指摘を書いたが、それは危機管理として、心の準備をするために必要だと思…

【読了】梯久美子「サガレン」

今年114冊目読了。ノンフィクション作家の筆者が、樺太(サハリン)で境界を旅する一冊。 旧日本領であり、個人的に行きたい(でも行くにはハードル高い)場所、樺太。なので読んでみたら、面白いのだが、後半は宮沢賢治に寄り過ぎていて少し疲れた… 近くて…

【読了】岸見一郎「人生は苦である、でも死んではいけない」

今年113冊目読了。奈良女子大学文学部非常勤講師で、アドラー心理学研究の第一人者である筆者が、人生について掘り下げて論考する一冊。 もともと筆者の主張はけっこう好みに合っているのだが、筆者自身の経緯を織り交ぜて書かれた本書は新書ながら迫力があ…

【読了】アレックス・カー「ニッポン巡礼」

今年112冊目読了。アメリカ出身の東洋文化研究家、著述家の筆者が、日本の知られざる名所を来訪して、気づいたことをまとめた一冊。 日本人にとっては平凡であっても、それこそが意味がある、というのはやはり大事な視点なんだろうな。そして、特にそれが失…

【読了】小泉武夫「発酵食品と戦争」

今年111冊目読了。東京農業大学名誉教授の筆者が、発酵と戦争の意外な関係を掘り起こし、『発酵』の強靱さ、無限の可能性を解き明かす一冊。 大部分が戦時中の食糧統制の話で、タイトル倒れな感は否めない。ただ、さすが農学者だけあって、いくつか面白い記…

【読了】岡本亮輔「聖地巡礼」

今年110冊目読了。北海道大学大学院国際広報メディア・観光学院准教授の筆者が、世界遺産からアニメの舞台まで、聖地巡礼について考察する一冊。 観光に携わる者としては、聖地巡礼というのも一つの切り口(歴史的なものか、アニメかによらず)。なので、タ…

【読了】大竹敏之「間違いだらけの名古屋めし」

今年109冊目読了。名古屋のことだけを書く、自称”名古屋ネタライター”の筆者が、名古屋めしの歴史を紐解き、誤解を指摘する一冊。 名古屋には2度住んでいたので、なかなか面白く読める。それに、知らないことが多くてびっくり。 名古屋めしの特徴で、観光コ…

【読了】竹内正浩「新幹線全史」

今年108冊目読了。地図や鉄道、近現代史をライフワークに取材・執筆を行う筆者が、「政治」と「地形」で新幹線の歴史を解き明かすことを目指した一冊。 この本は本当に興味深く読めた。それにしても、本当に政治と地形に翻弄されてきた歴史がよくわかる。全…

【読了】森由香子「50歳からは『食べやせ』をはじめなさい」

今年107冊目読了。管理栄養士にして日本抗加齢医学会指導士の筆者が、50代のダイエットは健康寿命の分岐点として、一生元気でいる食べ方を最新栄養学から提唱する一冊。 アラフィフとしては、非常に気になるタイトルの本。そして、その主張は確かに適切だな…