世界遺産マイスター/国宝の伝道師Kの「地球に感謝!」

世界遺産検定マイスター、国宝の伝道師保有の読書好き。書籍、世界遺産、国宝という切り口でご案内します。最近は「仕事の心理学」として、様々な事象を心理学的見地から考察しています。

2023-03-01から1ヶ月間の記事一覧

【読了】中原淳「話し合いの作法」

今年26冊目読了。立教大学経営学部教授にして、立教大学経営学部リーダーシップ研究所 副所長の筆者が、「対話と決断」で成果を生むことを提唱する一冊。 中原淳先生のわかりやすく、しかも熱い筆致で理解が進む。 なぜ、話し合いが大事なのか。「話し合いは…

【読了】永濱利廣「日本病」

今年25冊目読了。第一生命経済研究所の首席エコノミストである筆者が、なぜ給料と物価は安いままなのか、を解き明かしていく一冊。 「日本はバブル崩壊以降、低所得・低物価・低金利・低成長の『4低』時代に突入し、30年後の今なお日本病から抜け出せていな…

【読了】犬塚美輪「生きる力を身につける14歳からの読解力教室」

今年24冊目読了。東京学芸大学准教授の筆者が、子どもとの対話形式で『読解力』の本質とその鍛え方を説く一冊。 小6の娘のために借りて読ませたら「面白かった」と言っており、どれどれと読んでみたら、なかなか大人にも十分に興味深い内容だった。 どうやっ…

【読了】千々和泰明「戦争はいかに終結したか」

今年23冊目読了。防衛省防衛研究所主任研究官の筆者が、二度の大戦からベトナム、イラクまで、さまざまな戦争の出口戦略について考える一冊。 筆者の問題意識が非常におもしろい。「国際政治学は、戦争と平和の問題を探究する学問分野である。そこでは、抑止…

【読了】マシュー・サイド「多様性の科学」

今年22冊目読了。イギリス「タイムズ」紙の一級コラムニストの筆者が、画一的で凋落する組織と、複数の視点で問題を解決する組織の謎を解き明かす一冊。 原作のタイトルは「REBEL IDEAS(反逆者のアイデア)」。意訳が『売れるビジネス書』としては正しいが…

【読了】増田寛也、冨山和彦「地方消滅 創生戦略篇」

今年21冊目読了。岩手県知事、総務大臣を歴任した筆者と、産業再生機構設立時にCOOを務めた筆者の対談形式で、地方消滅にどう対応するかを対談する一冊。 2015年の本だが、コロナ禍にある2023年に読んでも、今なおそのインパクトは全く変わらない。 まず、立…

【読了】一坂太郎「司馬遼太郎が描かなかった幕末」

今年20冊目読了。萩博物館特別学芸員・山口福祉文化大学特任教授・防府天満宮歴史館顧問の筆者が、松陰・龍馬・晋作の実像に迫る一冊。 呉座勇一「戦国武将、虚像と実像」を読んで、少し気になったので読んでみたが、なるほど納得。これは司馬史観に『呪われ…

【読了】新谷幸太郎「地図から消えるローカル線」

今年19冊目読了。野村総研 鉄道ビジネス検討チームの筆者が、未来の地域インフラをつくる提案をする一冊。 やけにFacebookで宣伝が上がってきたので読んでみた。ひとつの提案としては面白いと感じる。 ローカル線問題には「鉄道の利用促進や代替案を個別に議…