2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧
今年133冊目読了。チェコスロバキアの神学者として、第一次大戦、第二次大戦を経て共産主義国となった祖国への強い思いを抱き続けた筆者が、その半生を振り返る一冊。日本人には馴染みの薄い神学であるが、これについては「神学が取り扱うのは、人間のカテゴ…
今年132冊目読了。スワースモア大学心理学教授にしてタオス・インスティテュート所長と、ペンシルベニア州立大学心理学及び女性学教授の著者が、社会構成主義について解説する一冊。主張は概ね理解できるが、いかんせん、直訳っぽいのか何なのか、表現が迂遠…
今年131冊目読了。昭和16年、太平洋戦争突入前夜の状況において、右翼思想家である著者が激しく持論を展開する一冊。とにかく、自分と意見を異にするものはとことん批判し、日本と日本人を極端に賛美しまくる中身で、最初は唖然とし、読み進めると頭が痛くな…
今年130冊目読了。慶應義塾大学名誉教授を勤めた東洋哲学の思想家である筆者が、精神的東洋の深淵に迫った一冊。とにかく思索が深くて、なかなか理解しがたい。ただ、噛み砕いていくと、その深さに驚嘆しきりだ。そもそも、本質というものの認知について「己…
今年129冊目読了。第二次大戦中に外務省ラジオ室で国外放送の傍受に従事していた筆者が、各国のプロパガンダからその本質に迫る一冊。人間心理を深く衝く必要がある、というプロパガンダの特性を緻密に分析し、掘り下げる記述はとても興味深く、自分の浅知恵…
今年128冊目読了。イスラエル情報機関モサドの星と呼ばれた元・敏腕スパイが、波乱の体験をもとに「ハウツー・スパイ」を書き記した一冊。幾つか、スパイ適性を判定する質問リストがあり、面白い。当然の事ながら、全く適性のない自分でも(苦笑)、人間心理…
今年127冊目読了。京都大学教授の筆者が、ビルマで終戦を迎えてイギリス軍の捕虜となったことで痛感した西欧ヒューマニズムの限界を書き表した一冊。〈お薦め対象〉 ヒューマニズムを考えるすべての人 〈お薦め度(5段階評価)〉 ★★★★★ 〈実用度(5段階評価…
今年126冊目読了。ノンフィクション・ライターの筆者が、1999年のNATOによるユーゴスラビア空爆後の6年間、コソボ紛争が解決どころかもっと酷い人権侵害の嵐に曝されている実態を浮き彫りにする一冊。報道が「あたかも解決したかのように」ニュースで述べる…
移転は終わっても、動き始めてみると、社員からあれこれ使い勝手についての要望が上がる。かなり事前に想定してはいたものの、やはり図面の二次元で考えるのと実際の三次元とは乖離が出るわけで。特にバックヤードは、様々な意見が出て、修正を迫られる。む…
今年125冊目読了。17世紀のドイツ哲学者の巨匠が、読書、思索、文章について考えを書き表した一冊。まず、考えるということについて「いかに多量にかき集めても、自分で考え抜いた知識でなければその価値は疑問で、量では断然見劣りしても、いくども考え抜い…