世界遺産マイスター/国宝の伝道師Kの「地球に感謝!」

世界遺産検定マイスター、国宝の伝道師保有の読書好き。書籍、世界遺産、国宝という切り口でご案内します。最近は「仕事の心理学」として、様々な事象を心理学的見地から考察しています。

2023-07-01から1ヶ月間の記事一覧

【読了】寺田真理子「心と体がラクになる読書セラピー」

今年64冊目読了。日本読書療法学会会長の筆者が、自らのうつを読書で乗り越えた経験をもとに体系化した読書セラピーについてまとめた一冊。 選書の達人が薦めている本だからまぁ間違いないだろうと思って読んで、当然のごとく間違いない。軽く読めて面白い。…

【読了】キリーロバ・ナージャ「6カ国転校生ナージャの発見」

今年63冊目読了。ソ連・レニングラード生まれのクリエイティブディレクター・コピーライター・絵本作家の筆者が、数学者の父と物理学者の母の転勤とともにロシア・日本・イギリス・フランス・アメリカ・カナダの地元校で教育を受けた経験から発見したことを…

【読了】舘野泰一、安斎勇樹「パラドックス思考」

今年62冊目読了。立教大学経営学部准教授と、株式会社MIMIGURI代表取締役Co-CEOの筆者が、矛盾に満ちた世界で最適な問題解決をはかることを提唱する一冊。 本の紹介を生業とする畏友が薦めていたので、そりゃ面白いだろう、と思って手にした。当然のこと、想…

【読了】海老原嗣生「マーケティングとクリエイティブをもう一度やり直す 大人のドリル」

今年61冊目読了。雇用ジャーナリストにしてニッチモ代表取締役の筆者が、会議、営業、企画、そして夕食の支度にさえすぐ使えるマーケティングの真髄を明らかにする一冊。 畏敬する先達の畏友たる方の本だから、絶対に当たりだろうなと思っていたら、想定通り…

合同会社別視点「マニア流!まちを楽しむ『別視点』入門」

今年60冊目読了。まだ世にない別視点を創出する問題発見型アプローチをもとに、今あるものを生かした地方創生のための地域プロモーションやワークショップ、イベント企画を行う会社が、いつもの何気ない風景のおもしろさに気づくことを提唱する一冊。 いやぁ…

【読了】内田樹、釈徹宗「聖地巡礼コンティニュード」

今年59冊目読了。思想家・武道家の筆者と、如来寺住職にして相愛大学教授の筆者が、対馬へ日本の源流を求めて旅した体験を述べていく一冊。 前に、熊野のバージョン(聖地巡礼ライジング)を読んだことがあり、対馬バージョンということで読んでみたが、安定…

【読了】小田全宏「なぜ富士山は世界遺産になったのか」

今年58冊目読了。株式会社ルネッサンス・ユニバーシティ代表取締役にして富士山を世界遺産にする国民会議の運営委員長である筆者が、富士山の世界遺産登録に向けた活動を振り返りながら富士山の魅力に迫る一冊。 一応、世界遺産検定マイスターとして概要は把…

【読了】上村信太郎「知られざる富士山」

今年57冊目読了。日本山書の会会員のライターである筆者が、富士山にまつわる秘話、逸話、不思議な話をまとめた一冊。 深い本ではないし、一項目が小分けなので、ライトに読めて、ちょいと面白い、というテイスト。 日本人の富士山好きについて「富士を別の…

【読了】竹谷靱負「日本人は、なぜ富士山が好きか」

今年56冊目読了。富士山御師の末裔にして、理学博士・拓大名誉教授の筆者が、日本人が富士山を誇りたがる理由について、社会文化面から掘り起こすことを企図した一冊。 筆者の出自が出自だけに、あまりにも富士礼賛がすさまじいが(苦笑)、個別の読み解きや…

【読了】仲尾宏「朝鮮通信使」

今年55冊目読了。日朝関係史を専門とし、京都造形芸術大学客員教授の筆者が、江戸日本の誠信外交を司った朝鮮通信使について掘り下げた一冊。 壱岐対馬に関心が強くなって読んでみたら、なかなかこれが面白い。国境の島であるが故に、しっかりと日本史が息づ…

【読了】宮脇淳子「世界史のなかの蒙古襲来」

今年54冊目読了。東京外語大・常磐大・国士舘大・東京大学などの非常勤講師を歴任した筆者が、モンゴルから見た高麗と日本について考察する一冊。 壱岐対馬に関心がわくと、いろいろ読んでみたくなる。その一環で読んでみたが、いささか思想主張が激しすぎて…

【読了】司馬遼太郎「街道をゆく 壱岐・対馬の道」

今年53冊目読了。ベストセラー作家の、歴史や文化を考えながら街道を歩いて考察するという、紀行文と歴史考察の入り交じったシリーズ。 壱岐対馬に興味がわいてきたので読んでみた。20代の頃は司馬遼太郎が大好きだったが、最近はその書きっぷりがあまりにも…

【読了】小林美希「年収443万円」

今年52冊目読了。就職氷河期を経験したフリージャーナリストの筆者が、安すぎる国の絶望的な生活をインタビューからあらわにする一冊。 筆者が実際の取材から考察した「平均年収では”普通”の暮らしができない国」「平均年収があっても、多くは家計がギリギリ…

【読了】永井陽右「共感という病」

今年51冊目読了。テロ・紛争解決スペシャリストの筆者が、いきすぎた同調圧力とどう向き合うべきか?について考察する一冊。 畏友が薦めていたので読んでみた。なんでテロ・紛争解決スペシャリスト?と思うが、意外にも?非常にわかりやすく、引き込まれた。…

【読了】原武史「思索の源泉としての鉄道」

今年50冊目読了。明治学院大学名誉教授の政治学者が、東日本大震災をきっかけに被災地の鉄道をめぐり、様々な思索をめぐらせる一冊。 図書館でたまたま手にしたので読んでみたが、いまいちだったなぁ。災害に関する考察がやや鉄道愛によりすぎている(冷静さ…

【読了】辻村深月「傲慢と善良」

今年49冊目読了。ベストセラー作家が、婚活という切り口によって人生そのものの本質、自分が判断して生きるという確信に迫る一冊。 畏敬する先達が薦めていたので読んでみたら、なるほど、これは凄まじい読み応え。これは本質を突いているなぁ。同じ光景が全…

【読了】宮本常一「私の日本地図15 壱岐・対馬紀行」

今年48冊目読了。日本の民俗学者である筆者が、昭和20~40年代に訪れた壱岐・対馬の実際の風俗と状況を書き記した一冊。 ウクライナ紛争で明らかなとおり、国境に近い場所は様々な要素を抱えざるを得ない。そんな興味で読んでみたところ、なかなか深くて面白…