世界遺産マイスター/国宝の伝道師Kの「地球に感謝!」

世界遺産検定マイスター、国宝の伝道師保有の読書好き。書籍、世界遺産、国宝という切り口でご案内します。最近は「仕事の心理学」として、様々な事象を心理学的見地から考察しています。

2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧

【読了】原武史「昭和天皇」

今年112冊目読了。日経新聞記者を経て、明治学院大学教授となった筆者が、昭和天皇が祈り続けたことは何だったのかを描き出す一冊。令和の時代になって、今日(10月22日)は即位礼正殿の儀。これをはじめとして、天皇家には様々な神事があるが、その中身と明…

【読了】佐久間賢「交渉力入門」

今年111冊目読了。中央大学客員研究員にして、国際リーダー力研究所代表の筆者が、交渉を科学的に分析し、成功に導く戦略、ノウハウを解説した一冊。交渉とは「人と人との利害の対立する関係の中から、対話により、あるい成果を生み出すプロセスの全体」と定…

【読了】ビル・バーネット、デイヴ・エヴァンス「ライフデザイン」

今年108冊目読了。スタンフォード大学デザイン・プログラムのエグゼクティブディレクターと講師であり、ライフデザイン・ラボの共同設立者である著者が、スタンフォード式の最高の人生設計を提唱する一冊。デザイン思考に立ちながら、機械工学や技術の知識を…

【読了】大村はま「教えるということ」

今年110冊目読了。50年に及んで一教師として教育実践の場に立ち、退職後も新しいテーマを研究、発表し続けた筆者が、本当に教えるとはどういうことかをエピソードを通じて語った一冊。別に教師ではないし、教職を今後目指すつもりもないが、親として、そして…

【読了】浜矩子「グローバル恐慌」

今年109冊目読了。三菱総合研究所を経て同志社大学大学院ビジネス研究科教授となった筆者が、金融暴走時代の果てに何が起こっているのか、を紐解いて解説する一冊。正直、経済については理解が極端に弱い自分にとっては、リーマンショックとそこに至る「地獄…

【読了】牧久「昭和解体」

今年107冊目読了。日経新聞代表取締役副社長、テレビ大阪会長を歴任したジャーナリストである筆者が、国鉄分割・民営化30年目にして、その当時の舞台裏を生々しく描き出した一冊。この系列の本は何冊も読んでいるのだが、「多面的な検証」という意味では、特…

竹内洋「教養主義の没落」

今年106冊目読了。京都大学大学院教育学研究科教授の筆者が、変わりゆくエリート学生文化を読み解いた一冊。これは、意外ながら面白い切り口。「近代日本の教養主義は、西欧文化の取得であり、日本人にとって西欧文化は伝統的身分文化ではないから、改装や地…