世界遺産マイスター/国宝の伝道師Kの「地球に感謝!」

世界遺産検定マイスター、国宝の伝道師保有の読書好き。書籍、世界遺産、国宝という切り口でご案内します。最近は「仕事の心理学」として、様々な事象を心理学的見地から考察しています。

2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

【読了】読売新聞北海道支社夕張支局「限界自治 夕張検証」

今年132冊目読了。夕張市の破たん、財政再建団体としてのスタートの苦渋と、それを取り巻く人々の動きを「女性記者が追った600日」としてまとめ上げた一冊。 財政破綻の大きな原因を作ったのは6期24年もの長きにわたって市町を務めた中田鉄治氏だとし、その…

【読了】金井壽宏「働くひとのためのキャリア・デザイン」

今年131冊読了。神戸大学大学院経営学研究科教授の著者が、自分らしく成長していくためのヒントを、代表的なキャリア研究、発達心理学の概念を通して紹介する一冊。 「キャリアの歩みを、環境・時代のなかで自分らしさを追求する道にしていくには、節目はし…

【読了】ハンス・ロスリング「ファクトフルネス」

今年130冊目読了。スウェーデンで国境なき医師団を立ち上げた医師にしてグローバルヘルスの教授である筆者が、思い込みを乗り越えてデータを基に世界を正しく見る習慣を提唱する一冊。 言わずと知れたベストセラーで、なるほど、それだけの価値はある。非常…

【読了】半藤一利、秦郁彦、平間洋一、保坂正康、黒野耐、戸高一成、戸部良一、福田和也「昭和陸海軍の失敗」

今年129冊目読了。旧日本軍を内外から知る論客たちが、対談形式によって旧日本軍の矛盾、日本型組織の欠点を抉り出す一冊。 軍隊の特性として「軍隊は、その将校の出身階層が民主的になると政治的になる」「戦争指導者は、やはり政界を含めた外の世界とのつ…

【読了】黒田真行「40歳からの転職格差」

今年128冊目読了。ルーセントドアーズ株式会社代表取締役にして、ミドル世代専門転職コンサルタントの筆者が、転職にまだ間に合う人、もう手遅れな人の特徴と、どうミドル転職に向き合うべきかを解説する一冊。 ミドル転職を取り巻く環境については「人口減…

【読了】新庄耕「ニューカルマ」

今年127冊目読了。マルチビジネスに転落する主人公と、その周囲の人物を、主人公の心の揺らぎを通しながら描き出す小説。 これは、恐ろしくも面白い。人間の弱さ、傲り。そこにつけ込むビジネスモデルであるマルチ商法。マルチ側の闇に落ちないために、また…

【読了】中村朱美「売上を、減らそう。」

今年126冊目読了。佰食屋という、従来の経営手法とは全く異なる飲食店経営をする筆者が、その哲学と実践についてまとめた一冊。 筆者は、飲食店について「会社の売上がどんなにのびても、従業員が忙しくなって、働くことがしんどくなってしまったら、なんの…

【読了】小飼弾「本を読んだら、自分を読め」

今年125冊目読了。ブロガー、プログラマー、投資家である筆者が、年間100万ページを血肉にする「読自」の技術を紹介する一冊。 本を読む効用としては「本を読むということは、自分を変えるための①場所を変える②時間の使い方を変える③誰と付き合うかを変える…

【読了】佐々涼子「エンド・オブ・ライフ」

今年124冊目読了。ノンフィクション作家である筆者が、最期を迎える人と、そこに寄り添う人たちの姿を通して、終末期のあり方を考える一冊。 人間の苦悩については「病気を前にしたら身がすくむし、ちっぽけな自分にはどうしようもない負の感情が湧いてくる…

【読了】岩佐義樹「失礼な日本語」

今年123冊目読了。毎日新聞社校閲センター部長の筆者が、失礼な日本語を心地よい日本語に変える文章マナーを説く一冊。 文章を正しく書くコツとして「訂正をさらすという形で間違いを犯すことへの恐れを持つ」「パソコンの場合は文書を印刷する。紙ならペン…