世界遺産マイスター/国宝の伝道師Kの「地球に感謝!」

世界遺産検定マイスター、国宝の伝道師保有の読書好き。書籍、世界遺産、国宝という切り口でご案内します。最近は「仕事の心理学」として、様々な事象を心理学的見地から考察しています。

2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧

【読了】坂東眞佐子「死国」

今年124冊目読了。建築を学んだ筆者が放つ、大人向け伝奇ロマン。生死、愛憎、この世とあの世。往来する世界観は、ちと受け入れにくいが、読んでいくと引き込まれ、つい読み進める。生への執着、死への嫌悪、喪ったものへの生を賭しての拘泥。そういったのも…

【読了】渡辺洋二「双発戦闘機 屠龍」

今年123冊目読了。航空史の研究家である筆者が、第二次大戦下で開発され、数奇な運命を辿った機種をめぐる開発者、技術者、操縦士、陸軍幹部らの人間模様を描き出す一冊。もともと、自身が軍事方面にもある程度の興味があることを割り引いても、これは面白い…

【読了】三島由紀夫「金閣寺」

今年122冊目読了。昭和の名作家が、国宝・金閣寺が寺の青年僧によって放火・焼失するという事件を、告白体の名文によって小説化した一冊。美と屈折、死と生、執着と諦念、羨望と侮蔑。人間の中に渦巻く数々の情念を、事件を起こした青年僧の内面から描き出す…

【読了】本谷有希子「異類婚姻譚」

今年121冊目読了。小説家にして劇作家の著者が、「旦那の顔が異常に歪む」という事を通じて人間の関係性を掘り下げる一冊。俗説的に「夫婦はだんだん似てくる」と言われる。そこに、敢えて挑戦するような、非常に面白い切り口の作品。旦那の気の緩みと、顔の…

【読了】本谷有希子「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ。」

今年120冊目読了。小説家にして劇作家の著者が、自己愛と欲望、屈折した感情が渦巻く三人の長女・長男・次女の交錯と、そのおどろおどろしい関係のねじれを描く小説。とにかく、描写が巧みで、恐ろしいまでに情景が思い浮かぶ。それに支えられたストーリーの…

【読了】又吉直樹「火花」

今年119冊目読了。芸人の著者が、漫才師が師匠と仰ぐ人を見つけてから様々な世界を知り、悩みながら成長していく小説。…と書くと、いい話っぽいが、実際はとんでもない。人間の自己顕示欲とエゴ、それに対する嫌悪感、そして他者との掴みきれない距離感。こ…

【読了】酒井邦嘉「脳を創る読書」

今年118冊目読了。東大大学院総合文化研究科教授の著者が、「なぜ、紙の本が人にとって必要なのか」を書き記した一冊。正直、タイトルもサブタイトルも今一つ中身とマッチングしていないなぁ、と感じる。タイトルの「脳を創る読書」については、「入力された…

【読書の記録と、本の再読。】

齋藤孝「読書力」を8年ぶりに再読した。実に面白い発見が多かったので、これはお勧めだ。●8年の歳月は、人を変える。 8年前は「読みたい本がこんなに増えると年間80冊でも3年かかる」なんて思っていたが、幸いにして、年間100冊は読めるようになった。これは…

【読了】齋藤孝「読書力」

今年117冊目読了。明治大学文学部の筆者が、本を読むことの意味と、読む力の鍛え方書き記した一冊。〈お薦め対象〉 本をよく読む人はもちろん、むしろ読書と縁遠くなっている人 〈お薦め度(5段階評価)〉 ★★★★★ 〈実用度(5段階評価)〉 ★★★★★自分の問いは…

【読了】勝間和代「読書進化論」

今年116冊目読了。経済評論家、公認会計士の筆者が、「人はウェブで変わるのか。本はウェブに負けたのか」について考察する一冊。端的に言って、駄本。第一章「人を進化させる読書がある」は、非常に共感しながら読めた。しかし、第二章以下はダメだ。ひたす…

【読了】佐藤優「僕ならこう読む」

今年115冊目読了。元外交官にして作家、超読書家の筆者が、今と自分がわかる12冊の本の解釈を書き記した一冊。〈お薦め対象〉 本を読む、または読もうとするすべての人 〈お薦め度(5段階評価)〉 ★★★★★ 〈実用度(5段階評価)〉 ★★★★★自分の問いは3つ。 『…

【読了】勝間和代「断る力」

今年113冊目読了。経済評論家として人気を博する筆者が、自分の軸を持ち、生産的な提言や好循環をつくる変革を薦める一冊。〈お薦め対象〉 本当の自分らしい人生を生きたい人 〈お薦め度(5段階評価)〉 ★★★★★ 〈実用度(5段階評価)〉 ★★★★★自分の問いは3…

【読了】ヤマザキマリ「仕事にしばられない生き方」

今年114冊目読了。漫画家にして、世界各国で様々な仕事をしながら暮らした経験のある筆者が、自らの経験をもとに生きるうえでの原則を書き記した一冊。〈お薦め対象〉 自分の人生を生きられていない、と感じるすべての人 〈お薦め度(5段階評価)〉 ★★★★★ 〈…