2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧
今年105冊目読了。東京国立博物館企画課長を経て早稲田大学文学部(美術史専攻)教授となった筆者が、アート・ビギナーズ・コレクションシリーズとして謎の芸術家・俵屋宗達についてまとめた一冊。 このシリーズは、写真が豊富で本当に読みやすいのだが、こ…
今年104冊目読了。フリーライター、編集者が共著で、記憶と歴史が物語る45の負の世界遺産を紹介するムック本。 ムック本ということで、写真が多用されており、綺麗で読みやすい。が、選ばれた世界遺産には、だいぶ疑義がある。こんなんで、いいんかな?とい…
今年103冊目読了。北海道大学総合博物館教授、同館副館長の恐竜研究家である筆者が、命懸けの発掘現場の実態や様々な経験を軽妙な筆致で描き出す一冊。 恐竜好きの息子(小二)のために図書館で借りたが、やや難しそうだったので部分的に音読してやったのだ…
今年102冊目読了。北海道大学法学部教授で、行政学・政治学を専攻する筆者が、2009年初頭時点での自民党政権の専横のリスク、そして他国の事例を見ながら政権交代の必要性を説く一冊。 2021年初夏、絶望感しかない自民党政権の暴走。2009年麻生政権末期のそ…
今年101冊目読了。深夜特急を代表作として持つ筆者が、1996年アトランタで開催された「商業化に決定的に舵を切った」オリンピックを全日取材した記録を稠密に書き起こし、その織り成すストーリーを見事に描き出した一冊。 この本は、存在を本屋で知って、図…
今年100冊目読了。深夜特急を代表作として持つ人気作家が、記録映画の傑作「オリンピア」を撮影した映画監督リーフェンシュタールへのインタビューや、数々のアスリートへの取材を通して1936年ベルリン・オリンピックを描き出す一冊。 今まさに2021年、コロ…
今年99冊目読了。精神科医、針灸師にしてNPO法人「世界の医療団ハウジングファースト東京プロジェクト」理事の筆者が、オープンダイアローグの哲学と手法について紹介する一冊。 SNSでお薦めしている友人が複数いたので読んでみたが、なるほどこれは真理に迫…
今年98冊目読了。武蔵野美術大学造形学部教授、MOA美術館館長、三井記念美術館参事の3名により、アート・ビギナーズ・コレクションシリーズとしてまとめられた一冊。 1人の人生を振り返るのに、専門家3名が共著しないといけないことからもわかる、超多才の天…
今年97冊目読了。日米開戦阻止、そして太平洋戦争終結に尽力した東郷外相の孫にして、自らも外務官僚となった筆者が、自らの視点で靖国・アジア・東京裁判などを考察する一冊。 「外交における最大の妙策は、相手国とのあいだで問題が起きそうになったときに…
今年96冊目読了。朝日新聞北京支局、ワシントン支局、アメリカ総局長を歴任した筆者が、福島原発事故の対応をつぶさに調べ、危機のリーダーシップとは?を問う一冊。 これは本当に読みごたえがある。「二度目の敗戦」と言われる原発事故対応だが、この総括が…
今年95冊目読了。大成建設ギャルリー・タイセイ学芸員、国立西洋美術館客員研究員の筆者が、アート・ビギナーズ・コレクションシリーズとして、近代建築の巨匠の生涯を解説する一冊。 スイスの時計工の息子として生まれた彼は「後年、彼が合理的で抽象的なデ…
今年94冊目読了。軍事アナリストとして、歴代の内閣にアドバイスを送ってきた筆者が、普天間基地の返還が迷走し続ける本当の理由を回想録の形で書き起こした一冊。 久江雅彦「米軍再編」のブログを書いた際に、畏敬する先達からお薦めされたので読んでみたが…
今年93冊目読了。キューバ生まれで米国に移住したハーバード・ケネディスクール教授の筆者が、移民が経済・そして国家に与える影響について一般的に語られていることについて果敢に挑戦していく一冊。 筆者自身が移民ということもあり、その主張には力が入っ…
今年92冊目読了。戦前の社会主義活動で活躍した筆者が、1924年、なんと19歳で書き上げ、その後発禁となった一冊。 特段興味があるわけではなかったが、佐藤優の「お薦め書籍」の中に入っていたので図書館で借りてみた。 被差別という事象についての大きな流…
今年91冊目読了。九州大学大学院人間環境学研究院教授を経て九州大学名誉教授となった筆者が、実践心理学の成果を土台にして数々の名画を読み解いていく一冊。 もともと心理学系は好きで、かつ最近絵画系の美術にも興味が湧いてきたので、その交点ともいうべ…
今年90冊目読了。ミサワバウハウスコレクション学芸員の筆者が、アート・ビギナーズ・コレクションの一冊として、ドイツ20世紀初頭の芸術・建築をけん引した特殊な学校「バウハウス」について、詳細に解き明かす本。 写真と図を使って、非常に詳細にバウハウ…
今年89冊目読了。リクナビNEXT編集長にして、デジタルハリウッド大学・明星大学非常勤講師である筆者が、転職市場から「未来のはたらく」を見ようとする一冊。 働く、ということについて「人生の中の多くの時を注ぎ、大切な仲間と共に、大切な何かを成し遂げ…
今年88冊目読了。ソ連の書記長としてペレストロイカ(改革)に着手し国内民主化を進め、ソ連初代大統領となりつつも権力の座を追われた筆者が、改革に取り組んだ日々と現在への憂いをまとめた一冊。 歴史には、様々な視点がある。特に、思惑が錯綜する現代史…
今年87冊目読了。株式会社ビービッド東アジア営業責任者の筆者が、人がその時々で自分らしいUX(ユーザーエクスペリエンス)を選べる時代へ移行することを推奨する一冊。 前著「アフターデジタル」が素晴らしかったので、こちらも読んでみた。往々にして、こ…
今年86冊目読了。人気作家が世の中に出ることとなった、大宅ノンフィクション受賞作。社会党委員長・浅沼稲次郎と、その暗殺を行った山口二矢の二人について、人生の背景と当日、その後を描き出した一冊。 正直「深夜特急の筆者」というイメージしかなかった…
今年85冊目読了。テレビジャーナリストとして評論活動を行う筆者が、「なぜ、日本は無謀としか思えない太平洋戦争に踏み切ったのか?」を江戸末期の流れから解き明かそうとする一冊。 「開国、倒幕、そのための富国強兵…それまで、同じ尊王ではありながら、…
今年82・83・84冊目読了。歴史小説を得意とするベストセラー作家が、無頼から漢王朝の開祖となった劉邦の数奇な人生に迫る小説。 劉邦の気性などについては、賛辞を惜しまない。「劉邦の目のよさは、勘のよさとつながっている。」「この世でもっとも尊敬でき…