2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧
今年58冊目読了。シリコンバレーのマーケティング会社のCEOを務めた社会生物学者の筆者が、「なぜ文明はらせんを描いて崩壊していくのか」という命題に挑んだ一冊。 文明崩壊の原因について「問題が深刻で複雑になるあまり、社会が対応策を『考えられなくな…
今年57冊目読了。歴史社会学専攻の甲南大学教授である筆者が、なぜ集団は暴走するのか、について、体験学習形式での講義により、その理論と実態を解き明かしていく一冊。 もともと、この独特な体験学習講義が行われているのはネット記事で知っていたが、NHK…
今年56冊目読了。洋の東西を問わず、美術史の著書を執筆するライターの筆者が、名画のひみつと鑑賞のルールを解き明かしてくれる一冊。 「名画とよばれる古い絵を観るには、最低限の予備知識がないことには、どうにもならない」「名画とよばれ、人々から大切…
今年55冊目読了。東大産学協創推進本部FoundX及び本郷テックガレージディレクターの筆者が、テクノロジーで社会を変革する4つの原則を説く一冊。 分厚さに圧倒されるが、中身はとても興味深い。「今の日本に必要なのは、注目されがちな『テクノロジー』のイ…
今年54冊目読了。英国に留学し、児童文学を学んだ作家の筆者が、中学に進んでから学校に足が進まなくなった少女とその祖母との交流から、世界観・死生観が展開されていく小説。 小4の娘が「読みたい!」と図書館で借りてきたので、拝借して読んでみたところ…
今年53冊目読了。ノンフィクションライターの筆者が、JR東日本・北海道・貨物を牛耳ってきたJR革マル30年の呪縛と、労組の終焉に至る道程を描き出す一冊。 図書館で借りて、そのぶ厚さに驚いた。本文で600ページというハードカバーは、なかなかのインパクト…
今年52冊目読了。電通のエグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクターである筆者が、「グッとくる映像にはルールがある」というからくりを解き明かす一冊。 プロということについて「あらゆるものに基本というのは存在する。基本のスキルをもたないプロフェ…
今年51冊目読了。フリーのライター、校正者である筆者が、織田信長・明智光秀などについて俗説で言われていることを疑い、事実がどうであったかを追求する一冊。 「『天才』ではなかった信長、『叛臣』ではなかった光秀」というサブタイトルの通り、俗説のイ…
今年50冊目読了。西洋美術史家の筆者が、日本人に人気の印象派の絵画の近代史における役割を、絵と画家を通じて読み解く一冊。 読めば読むほど、筆者が絵画を「大きな歴史のうねりの中の切片」として捉え、そしてそのうねりを分かりやすく伝えてくれる、とい…
今年49冊目読了。ドイツ文学、西洋文化史を専門とする早稲田大学講師の筆者が、西洋名画にまつわる恐怖の物語を描き出す続編の一冊。 こういった本の常として「二匹目のドジョウはいない」というのがあるのだが、まさにそれを地で行くような内容。これは一冊…
今年48冊目読了。ドイツ文学、西洋文化史を専門とする早稲田大学講師の筆者が、西洋名画にまつわる恐怖の物語を描き出す一冊。 この本、2013年にも読んでいるのだが、その時は表層しか読み解けていなかった気がする。少しばかり西洋絵画のことを学んでから読…