2022-07-01から1ヶ月間の記事一覧
今年82冊目読了。大阪芸術大学客員准教授にして、日本ラグビーフットボール協会理事を務めながらも、退任させられた筆者が、大阪のおばちゃんが見た日本ラグビー協会の失敗の本質を暴き出す一冊。 新書ながら、今の日本社会の劣化の原因を鋭く抉る部分が多い…
今年81冊目読了。ベストセラー作家である筆者が、悩みを抱える一人の少年の成長を通し、人間にとって大事なことを優しく問いかけてくれる一冊。 三谷宏治お薦めの本は、安定的に良書なので安心できる。この本も、筆者らしい細かい描写と、溢れる人間愛、そし…
今年80冊目読了。ヒットメーカーのベストセラー作家が、わずかなズレから戦後日本のパラレルワールドに迷い込む一冊。 三谷宏治お薦めということで読んでみたが、なるほど、こういう形で「現代日本」の矛盾を衝く、というのは非常に面白い。そして、そこここ…
今年79冊目読了。大ベストセラー作家の筆者が繰り出す三部作の二作目。 もともと、この本を読みたくて「グラスホッパー」を先に読んだのだが、なるほど、確かに「グラスホッパー」を先に読むとこの『殺し屋どもの新幹線』の話がとても面白く読めるな。 とに…
今年78冊目読了。アメリカのジョージ・ワシントン大学ヨーロッパ・ロシア・ユーラシア研究所所長、同大学教授が、ロシアを簡単にファシズムと捉えることに対して異議を唱え、その文脈を読み解く一冊。 これは日本人ではなかなか辿り着けない知見だ。もちろん…
今年76冊目読了。「市民じゃ~なる」編集者の筆者が、不思議な国境線の舞台裏を調べて解き明かしていく一冊。 畏敬する先達がお薦めしていたので読んでみた。よくもまぁこんなマニアックなところまで!という網羅ぶりが凄い。 飛び地ができる原因を「ソ連時…
今年77冊目読了。中東を専門に取材するジャーナリストである筆者が、SNSが戦場を変えたという事実を、数々のインタビューから解き明かす一冊。 歴史上の戦争(20世紀まで)と、21世紀の戦争は全く別物だということをまざまざと実例で見せつけられる。これは…
今年75冊目読了。オックスフォード児童発達学博士である筆者が、モンテッソーリ教育とレッジョ・エミリア教育をベースに、親も子も笑顔になる「誘導しない子育て」を提唱する一冊。 凄いことが書いてあるのか?と思いきや、愛情をもって見守って育てろ、とい…
今年74冊目読了。精神科医、医学博士にして公徳会佐藤病院顧問の筆者が、破局への病理を読み解いていく一冊。 新書なのだが、いささか筆者の信念というか想い、情念が強すぎてちょっと読みにくい。もう少し冷静に書いてくれたらいいのだが… そんな中でも、冷…
今年73冊目読了。コルク代表・編集者と、予防医学研究者の筆者が、「自分の感情をちゃんと認知できているか?」ということを深く問いかけてくる一冊。 佐渡島庸平の本は非常にわかりやすくて精度が高い、という優れモノなのだが、この本は実践を通じながら理…
今年72冊目読了。河合塾現代文講師の筆者が、世界と自分に近づくための「深読み」の技法を解説していく一冊。 これは自分としても反省させられる…本を読んでは要点を抜き書きしているのだが、それが真っ向から否定されるのはなかなか耳が痛い。 そもそも、冊…
今年71冊目読了。スピード感あふれる小説を書くのが持ち味の筆者の出世作。 もともとは、マリアビートルを読みたかったのだが、書評を見ると「グラスホッパーを先に読め」という記載がやけに多いので、こちらを先に読んでみた。ネタバレ回避で結論は書かない…
今年69・70冊目読了。ワシントンポスト紙で、レーガン・ブッシュ政権担当、モスクワ支局長を務めたベテラン記者が、レーガンとゴルバチョフの軍拡競争とその行方を描き出し、ピュリッツァー賞を受賞した本。 本当に、わずかな機微でたまたま現在がある、とい…
今年68冊目読了。国際政治記者である筆者が、子供でも分かるように小説風にして地政学の入門を手引きする一冊。 地政学というよりは「国の位置がその国の外交の立場を決める」ということを原則にしながらわかりやすく世界関係を説明する、という本かな。 ア…