世界遺産マイスター/国宝の伝道師Kの「地球に感謝!」

世界遺産検定マイスター、国宝の伝道師保有の読書好き。書籍、世界遺産、国宝という切り口でご案内します。最近は「仕事の心理学」として、様々な事象を心理学的見地から考察しています。

2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧

【読了】大野誠一、豊田義博、河野純子、ライフシフト・ジャパン「実践!50歳からのライフシフト術」

今年106冊目読了。ライフシフト・ジャパン代表取締役CEOと、取締役と、執行役員の筆者が、葛藤・挫折・不安を乗り越えた22人の実際の人生から、ライフシフトの実践について提唱する一冊。 リンダ・グラットン「ライフシフト」が出版されてから、話題になって…

【読了】ビョンチョル・ハン「疲労社会」

今年105冊目読了。ベルリン大学教授の筆者が、透明性があらゆる場面で要求される社会の現状を批判する一冊。 「透明社会」と対になっている一冊であり、こちらも文章自体は少ないものの、非常に深い思索がなされており、相当歯ごたえのある本だ。正直、読み…

【読了】仲正昌樹「統一教会と私」

今年104冊目読了。11年半にわたり統一教会に入信し、脱会して学者の道を進んだ筆者が、自らの半生と宗教体験を振り返る一冊。 2022年9月現在、相当に問題視されている統一教会。しかし、筆者は元・信者とはいえ、かなりライトなかかわり方をしていたことがわ…

【読了】細谷功×佐渡島庸平「言葉のズレと共感幻想」

今年103冊目読了。著述家と編集者にしてコルク代表取締役の筆者が、対談をしながら共感というものが幻想にすぎないことを解き明かしていく一冊。 「そもそも共感などというものは所詮自己満足の産物であり、個人の頭の中にある幻想なのではないか」という仮…

【読了】田坂広志「運気を磨く」

今年102冊目読了。内閣官房参与も務めた多摩大学大学院教授の筆者が、心を浄化する3つの技法を提唱する一冊。 そもそも、運気とは「第一:何かの勘が働く(直観)。第二:ふと未来を感じる(予感)。第三:上手く機会を掴む(好機)。第四:偶然の一致が起…

【読了】盛田隆二「夜の果てまで」

今年101冊目読了。ベストセラー作家の著者が綴る感動の恋愛小説。 一筋縄ではいかぬ展開、心の揺れ。これまた畏敬する先達にお薦めをいただいて読んでみたが、なるほどこれは筆者の「残りの人生で、今日がいちばん若い日」よりも深みがあるな。ただ、小説だ…

【読了】伊坂幸太郎「首折り男のための協奏曲」

今年100冊目読了。ベストセラー作家が、いくつかの短編をときに交差させ、ときにすれ違わせしつつ、不思議な世界に迷い込ませる一冊。 畏敬する先達に薦められて読んでみたが、なるほどこれは面白い。なんだか独特な世界観なのがまたズブズブと嵌まり込む感…

【読了】ビョンチョル・ハン「透明社会」

今年99冊目読了。ベルリン大学教授の筆者が、透明性があらゆる場面で要求される社会の現状を批判する一冊。 文章自体は短いのだが、その中身の深さに圧倒される。簡単に割り切れる話ではないだけに、筆者の知見の深さ、洞察の鋭さを痛感させられる。 世の中…

【読了】小泉悠「『帝国』ロシアの地政学」

今年98冊目読了。東京大学先端科学技術研究センター特任助教の筆者が、勢力圏でユーラシア戦略を読み解く一冊。 2022年のウクライナ侵攻というあまりにも衝撃的な事件が、この本を読むと「なるほどロシア側から見るとそうなのか」となんとなく見えてくる。こ…