世界遺産マイスター/国宝の伝道師Kの「地球に感謝!」

世界遺産検定マイスター、国宝の伝道師保有の読書好き。書籍、世界遺産、国宝という切り口でご案内します。最近は「仕事の心理学」として、様々な事象を心理学的見地から考察しています。

2023-10-01から1ヶ月間の記事一覧

【読了】山崎雅弘「アイヒマンと日本人」

今年91冊目読了。戦史・紛争史研究家の筆者が、「まじめ」を隠れ蓑にした思考停止に警鐘を鳴らす一冊。 新聞で紹介されていて読んでみた。こじつけ感は否めないものの、ジャニーズ事務所問題などが発覚した2023年においては、むしろ真に迫る感じがする。 ナ…

【読了】凪良ゆう「汝、星のごとく」

今年90冊目読了。ベストセラー作家の筆者が、瀬戸内海の島に暮らす息苦しさとそこからの離脱を小説で描き出す一冊。 フェイスブックで畏敬する先達がお薦めしていたので読んだら、やはり良書。いかに人生、周囲の目に絡め取られて自分が自分らしく生きられて…

【読了】杉田俊介「男がつらい!」

今年89冊目読了。批評家の筆者が、資本主義社会の『弱者男性(未婚、非正規、孤独、美醜、貧困、非モテ)』論を展開する一冊。 新聞で紹介されていてタイトルで気になり読んでみた。…が、途中までは納得できるが、途中から「自身の心の叫び」にいきなり転換…

【読了】東浩紀「弱いつながり」

今年88冊目読了。批評家、哲学者である筆者が、インターネット時代に検索ワードを探す旅をすることを推奨する一冊。 非常に読みやすいながらも、中身は重厚で、とても面白く読むことができた。旅行業に携わる者として、これは興味深い ネットの特性について…

【読了】岡本行夫「危機の外交」

今年87冊目読了。外交官出身で、内閣総理大臣補佐官を歴任した筆者が、その半生から国家と外交について振り返る一冊。 会社の元同僚に薦められて読んでみた。本の物理的分厚さにも驚いたが、中身の分厚さも半端ない。これはすべての日本人が外交を考える上で…

【読了】青山美智子「お探し物は図書館まで」

今年86冊目読了。出版社で雑誌編集を経た筆者が、図書館をきっかけに変わる人々と、それを支える図書館の人を描き出した一冊。 畏敬する先達がお薦めしていたので間違いない、と思っていたらそのとおり。自分では選ばないが、本当に面白い小説だ。これは良い…

【読了】田村潤「キリンビール高知支店の奇跡」

今年85冊目読了。元キリンビール代表取締役副社長の筆者が、自らの経験を踏まえて「勝利の法則は現場で拾え!」と提唱する一冊。 個人的に(というか亡父の影響で)キリンビールは好きなのだが、そもそも嗜好品で、かつイメージが強いビールという商品をどう…

【読了】櫻井芳雄「まちがえる脳」

今年84冊目読了。京都大学名誉教授で医学博士の筆者が、脳の実態と特性を、最新の研究結果をふまえて解説し、心とは?人間とは?に迫る一冊。 脳科学好きとしては非常に楽しく読めた。が、そうでなくても、人間の考え方を知るには勉強になる本だ、と思う。 …

【読了】飯田一史「『若者の読書離れ』というウソ」

今年83冊目読了。出版産業などについてのライターが、中高生はどのくらい、どんな本を読んでいるかを分析する一冊。 新聞で紹介され、標題に惹かれて読んでみたら、自分がいかに『思い込み』の世界に生きているか、ということを痛感させられた…本当に自分の…

【読了】枝廣淳子「答えを急がない勇気」

今年82冊目読了。大学院大学至善館教授、有限会社イーズ代表取締役、株式会社未来創造部代表取締役社長、幸せ経済社会研究所所長の筆者が、ネガティブ・ケイパビリティを薦める一冊。 枝廣さんの著書だから、安定感のある記載だろうと期待するとおりの内容。…

【読了】山崎明「マツダがBMWを超える日」

今年81冊目読了。マーケティング/ブランディングコンサルタントの筆者が、クールジャパンからプレミアムジャパン・ブランド戦略への移行を提言する一冊。 SNS上で友人が薦めていたので読んでみたが、これは新書とは思えないパワーがあふれている。確かに、こ…