世界遺産マイスター/国宝の伝道師Kの「地球に感謝!」

世界遺産検定マイスター、国宝の伝道師保有の読書好き。書籍、世界遺産、国宝という切り口でご案内します。最近は「仕事の心理学」として、様々な事象を心理学的見地から考察しています。

2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

【読了】出口治明「歴史を活かす力」

今年115冊目読了。ライフネット生命保険創業者にして、立命館アジア太平洋大学学長の筆者が、歴史に学ぶ「人生に役立つ80のQ&A」を伝える一冊。 筆者は歴史に造詣が深く、「飯・風呂・寝る」から「人・旅・本」への転換を提唱しているだけあって、本当に面…

石田勇治「ヒトラーとナチ・ドイツ」

今年114冊目読了。 ナチスの本はちょいちょい読むのだが、その理由は筆者の「21世紀の今日、人権と民主主義が人類にとって最も尊重・擁護されるべき普遍的な価値・制度であるとするなら、それらが容赦なく粉砕された近過去の事例に目を向けることは大きな意…

【国宝】宮内庁御物、国宝指定へ。

21年7月16日、文化財保護における革命的な転換があった。「文化審議会(佐藤信会長)は16日、鎌倉時代の絵巻物「蒙古襲来絵詞」や安土桃山時代の画家、狩野永徳の「唐獅子図屏風」など、絵画4件と書跡1件を国宝に指定するよう文部科学相に答申した」というニ…

【読了】大木毅「独ソ戦」

今年113冊目読了。防衛省防衛研究所講師、陸上自衛隊幹部学校講師を経た筆者が、現代の野蛮とも呼ぶべき絶滅戦争の惨禍を抉り出す一冊。 自分より年下ながら、歴史に学ぶことにおいては畏敬すべき友人がSNSで薦めていたので読んでみたが、これはなるほど読み…

【読了】ジャレド・ダイアモンド「危機と人類(上下)」

今年111・112冊目読了。カリフォルニア大学ロサンゼルス校地理学教授の筆者が、7つの近代国家の危機と、それに対する選択的変化を探求することで、危機に対応する要素を明らかにしていく本。 「文明崩壊」「銃・病原菌・鉄」などの良書を読んでいたので、本…

【読了】星友啓「スタンフォード式生き抜く力」

今年110冊目読了。スタンフォード大学・オンラインハイスクール校長の筆者が、最高のグローバルスキル「生き抜く力」の磨き方を提唱する一冊。 端的に言えば「人を思いやる利他的な力は、生き抜く力の基礎になっている」「自己中ではなく、相手のいうことを…

【読了】北野唯我、百田ちなこ「これからの生き方」

今年109冊目読了。ワンキャリア取締役として人事領域・戦略領域・広報クリエイティブ領域を統括する筆者と、漫画・イラストレーターが組んで「自分はこのままでいいのか?と問い直すときに読む本」として作り上げた一冊。 漫画のストーリー展開から、生き方…

【読了】千田嘉博「城郭考古学の冒険」

今年108冊目読了。奈良大学文学部文化財学科教授の筆者が、城を考古学的に研究することとその可能性を熱く語る一冊。 城ファンの分析と、その考え方について「多くの方がウォーキングなどで野外で体を動かす活動を楽しんでいる。自然のなかで体を動かすのは…

【読了】緒方貞子「満州事変」

今年107冊目読了。国連高等難民弁務官、国際協力機構理事長を務める筆者が、満州事変の勃発から国際連盟脱退までの経緯を克明に分析し、政策の形成過程をつまびらかにする一冊。 満州事変当時の政策決定に対して対立する構造を「佐官級ならびに尉官級陸軍将…

【読了】仲町啓子「もっと知りたい尾形光琳」

今年106冊目読了。実践女子大学教授(日本美術史専攻)の筆者が、アート・ビギナーズ・コレクションシリーズとして天才芸術家にして琳派の中心人物である尾形光琳についてまとめた一冊。 「日本美術史の流派名は狩野派などのように名字で表すものが多く、そ…