世界遺産マイスター/国宝の伝道師Kの「地球に感謝!」

世界遺産検定マイスター、国宝の伝道師保有の読書好き。書籍、世界遺産、国宝という切り口でご案内します。最近は「仕事の心理学」として、様々な事象を心理学的見地から考察しています。

2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧

【読了】ジェフ・ホーキンス「脳は世界をどう見ているのか」

今年32冊目読了。神経科学者にして起業家、神経科学とAIの研究を行うヌメンタ社の共同創業者、チーフサイエンティストの筆者が、知能の謎を解く「1000の脳」理論を提唱する一冊。 とにかく衝撃的な内容。こんなふうに脳が世界を捉えている、というのは驚きし…

【読了】メアリー・C・ブリントン「縛られる日本人」

今年31冊目読了。ライシャワー日本研究所社会学教授の筆者が、「人口減少をもたらす『規範』を打ち破れるか」という視点で少子化問題とその根底にある規範に切り込む一冊。 これは読み応え十分。意外な事実も知ることができるし、なかなか深い。 現状の日本…

【読了】アビジット・V・バナジー、エステル・デュフロ「絶望を希望に変える経済学」

今年30冊目読了。MITフォード財団国債記念教授と、MITアブドゥル・ラティフ・ジャミール記念教授のふたり(いずれも2019年ノーベル経済学賞受賞)が、社会の重大問題をどう解決するか、について提言した一冊。 山口周がお薦めしていた、という一点によって手…

【読了】町田そのこ「星を掬う」

今年29冊目読了。母に捨てられた子が30歳になる頃に、記憶障害に陥っていく母親と邂逅し、不思議な運命の糸をたどっていく一冊。 畏敬する先達がお薦めしていたので読んでみたら、なるほどこれは考えさせられる…老人介護、親の「呪い」、自分らしく生きると…

【読了】河合薫「コロナショックと昭和おじさん社会」

今年28冊目読了。健康社会学者である筆者が、コロナが暴き出した昭和おじさん社会の弊害を分析する一冊。 昭和おじさんに分類される身として、思わず手に取ってしまった本。読めば読むほど身につまされる… そもそも、なぜ今昭和おじさん社会が問題なのか。「…

【読了】小林邦宏「鉄道ビジネスから世界を読む」

今年27冊目読了。ユーチューバーにして旅するビジネスマンの筆者が、鉄道ビジネスから世界の新しいルールを読み解く一冊。 鉄道に携わるものとして読んでみたら、「鉄道」はフックでしかなく、世界ビジネスの潮流を考える本だったが(苦笑)、それはそれで面…