世界遺産マイスター/国宝の伝道師Kの「地球に感謝!」

世界遺産検定マイスター、国宝の伝道師保有の読書好き。書籍、世界遺産、国宝という切り口でご案内します。最近は「仕事の心理学」として、様々な事象を心理学的見地から考察しています。

2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

【簿記を学び始めて、感じたこと。】

簿記3級、勉強中。仕訳の時点で専門用語バンバンで、まだ帳簿・決算には至らないが、少なくとも感じるのは ・簿記(複式簿記)を考えた奴は、とんでもなく頭がいい。ってか、一体どんな頭の構造してるんだ!? ということ。貸し借りを仕訳していくだけで、ス…

【読了】ロバート・スティーブンソン「ジキルとハイド」

今年32冊目読了。恐怖小説の代表作の一角を占め、かつ、人間の心の奥底に潜む悪徳の恐ろしさを抉り出す一冊。あらすじについては、誰もが周知といってもいいくらいだが、実際に読んでみると、そのあまりにも骨太な構成、精緻な状況描写が迫力を生む。善悪の…

【読了番外編】木場克己「一週間で腹を凹ます体幹力トレーニング」

本を読んだらすぐ感想…だが、この手の本は「人体実験」して、どうなったかを判断しないと、まるで信憑性がない。よって、八週間取り組んでみた。〈良かったこと〉 ・確かに、身体が引き締まる。 ・一週間は言い過ぎだが、継続すれば腹も前より凹む。 ・身体…

【読了】西村佳哲「自分の仕事をつくる」

今年31冊目読了。プランニング・ディレクターにして働き方研究家の筆者が、自分らしい仕事をしている人を取材して、その仕事方法などを書き記した一冊。〈お薦め対象〉 自分らしい仕事をしたいすべての人 〈お薦め度(5段階評価)〉 ★★★★★ 〈実用度(5段階評…

【国宝:紅白梅図屏風】

18世紀後半、尾形光琳作。静岡県のMOA美術館所蔵。晩年に描いた二曲一双の金地屏風で、大きな流水を真ん中で二つに分断した大胆な構図が特徴。宗達の風神雷神図屏風の影響といわれ、梅の幹には宗達に学んだ「たらし込み(下地の絵具が乾く前にその上からさら…

【読了】深谷純子「引きずらない技術」

今年30冊目読了。レジリエンス協会常務理事の筆者が、心のモヤモヤがスッと消える方法を書き記した一冊。〈お薦め対象〉 ついつい物事を引きずってしまう人 〈お薦め度(5段階評価)〉 ★★★★☆ 〈実用度(5段階評価)〉 ★★★★☆自分の問いは3つ。 『なぜ、もの…

【緊急時の切り回し。】

突然、想定外のことが降ってくるのは、残念ながら仕事では「あるある」。その時、リーダーがすべき事とは…という観点で、考えてみた。《ポイント》 ●感情に飲まれない。 急な状況変化は、とてもストレスがかかる。しかし、それにいちいち感情的になると「解…

【簿記チャレンジ宣言。】

幾つか資格を取ってきたが、「趣味的に」取る資格(世界遺産検定、国宝検定)あたりは自分が好き好んでやっているので頑張れるが、仕事に必要(またはあったほうが有益)な資格はなかなか頑張れない。その心理。《ポイント》 ●目標があったほうが、学習の成…

【読了】サン・テグジュペリ「人間の大地」

今年29冊目読了。飛行士として空を駆け巡った(そして何度となく墜落した)経験から世の中への洞察を紡ぎ出した一冊。筆者の本を何冊か読んだが、表現の豊かさと緻密さ、そして溢れる人間への信頼に、非常に温かい気持ちになる。この本も、もちろんご多分に…

【読了】エドガー・アラン・ポー「アッシャー家の崩壊/黄金虫」

今年28冊目読了。推理小説の礎にして、恐怖小説も巧みに描く筆者の名作集。順番に恐怖小説から推理小説へと並べているこの一冊で、まったく違った作家の本を読んでいるような錯覚に陥る。筆者にとっては、人の恐怖を煽る、おどろおどろしい「緻密に計算され…

【七週目:身体メンテナンス】

年初から取り組んだ筋トレも、いよいよ最終段階の負荷に。・2/11 ストレッチ12項目と、下半身強化プログラム2項目、アスリート級プログラム6項目。加えて開脚ストレッチ。 メチャクチャきつい!!1ヶ月半のトレーニングがなければ、到底こなせないメニュー…

【読了】シェイクスピア「十二夜」

今年27冊目読了。シェイクスピアの喜劇の名作。人が入れ替わり、それに伴うコミカルな勘違いが巻き起こすドタバタ劇を、人の心の内を描きながら巧みに表現した名作。もちろん、シェイクスピアゆえ、それだけで終わるわけもなく、人間が虚構・偶像・自分の理…

【読了】シェイクスピア「ジュリアス・シーザー」

今年26冊目読了。言わずと知れたシェイクスピアの戯曲で、実在するジュリアス・シーザーの暗殺とその後を描き出した一冊。本作でも冴えわたるシェイクスピアの細かい心理描写、そしてブルータスの苦悩。それぞれの登場人物が自分なりの正義を述べていくとこ…

【国宝:志野茶碗】

一月の「雪松屏風図」が、あまりにも圧倒的だったが、実はこっちも凄いんです!!!16~17世紀、三井記念美術館。垣根に見立てられる文様が絵付けされた、桃山時代の茶碗。美濃大萱の牟田洞窯で焼成されたとされる。卯花墻の銘は、内箱の蓋裏に記された和歌…

【読了】鬼頭宏「人口から読む日本の歴史」

今年25冊目読了。上智大学経済学部教授の筆者が、歴史人口学を通じて日本の在り方を書き記した一冊。〈お薦め対象〉 日本の人口の今後に不安を抱える人 〈お薦め度(5段階評価)〉 ★★★★☆ 〈実用度(5段階評価)〉 ★★☆☆☆自分の問いは3つ。 『日本の人口はど…

【読了】山口謠司「文豪の凄い語彙力」

今年24冊目読了。大東文化大学文学部准教授の筆者が、文豪が実際に使っていた文章から、知性と教養溢れる語彙を、漢字の成り立ちを含めて読み解く一冊。無知蒙昧であるが故に、不勉強であるとの誹謗に対しても拱手して甘受しなければならない自分。今まで「…

【読了】サン・テグジュペリ「ちいさな王子」

今年23冊目読了。いまさら説明するまでもない名作「星の王子さま」を、原題にして訳した一冊。読んでみると、「これ、どこが子供向けなんだよ!?」と思うくらい深みのある中身に驚く。かつ、子供でもまぁまぁ楽しめそうな中身になっているということもすご…

【六週目:身体メンテナンス】

毎週、負荷を強めていく。だんだんアスリート級プログラムに比重を寄せて。・2/4 ストレッチ12項目と、腹を凹ますプログラム2項目、全身引き締めプログラム1項目、ねこ背を治すプログラム1項目、下半身強化プログラム2項目、アスリート級プログラム4項目。加…

【読了】サン・テグジュペリ「夜間飛行」

今年22冊目読了。伯爵の位を持つ名門の出ながら、パイロットとして空を飛び続けた筆者が、自らの体験をもとに紡ぎ出した一冊。自然の美しさと猛威、最前線を飛ぶ飛行士・通信士の思いと後方で全体を考えるリーダーの思い。対照的なコントラストが精緻に描き…

【読了】チャールズ・ディケンズ「クリスマス・キャロル」

今年21冊目読了。19世紀に活躍した筆者が、クリスマスを切り口に人間の過去・現在・未来を見つめる名作。守銭奴スクルージといえば、ヴェニスの商人に出てくるシャイロックと並び称されるほどのインパクト。そのスクルージが、4人の霊とのやり取りによって…

【読了】瀬戸賢一「時間の言語学」

今年20冊目読了。言語学者にして大阪市立大学名誉教授の筆者が、時間という概念をメタファーから読み解こうと書き記した一冊。 〈お薦め対象〉 時間という概念、そしてメタファーに興味のある人 〈お薦め度(5段階評価)〉 ★★★☆☆ 〈実用度(5段階評価)〉 ★★…

【読了】アーサー・コナン・ドイル「失われた世界」

今年19冊目読了。名探偵シャーロックホームズを生んだ筆者が、南米の秘境への探検を描き出した小説。世に出たのが第一次大戦前の1912年。それから100年以上経ち、もちろん探検は数々なされ、様々な生物多様性が見つかっている。しかし、そんな今でもなお、ま…

【読了】ジャン・コクトー「恐るべき子供たち」

今年18冊目読了。麻薬中毒にも陥ったことのある筆者が、独特の筆致で描く世界観と、その不思議な結末。立ち上がりから、あまりにも現実浮遊していて、なんともモヤモヤしながら読み進む。しかし、終盤になると、それまでのゆっくりとした前段を一気に巻き上…

【男の一人飯ランチ。】

今日は嫁が幼稚園の集まりで不在、子供たちも給食・弁当。ということで、かなり久々に「男の一人飯ランチ」。余り食材から、食いたいメニューを作る。<昼食> ・ツナの天津飯 ・余り野菜の味噌汁 所要25分。見た目がだいぶいけてなかったり、片栗粉と思って…

【国宝検定:実は簡単だった!】

国宝検定の受験データが公開された。個人的には「たかがマークシート集計に3ヶ月もかけるのか?」という感覚だが…男性63%と、女性受験者が多い世界遺産検定とはまるで逆の傾向。そして、試験会場でも感じたが、平均年齢49歳は、資格試験としてはかなり高い…

【国宝:雪松図屏風】

先日、昼休憩に国宝を見てきた。三井記念美術館では、1月に国宝が見られるのだ。来年は、職場が移転するので昼休憩では到底見られなくなるので、このチャンスに。〈雪松図屏風〉 円山応挙が18世紀後半に描き、三井記念美術館所蔵。陽光にきらめく雪の中に3…

【五週目:身体メンテナンス】

今週からは、開脚ストレッチも加えて。・1/28 ストレッチ12項目と、腹を凹ますプログラム2項目、全身引き締めプログラム2項目、ねこ背を治すプログラム2項目、下半身強化プログラム2項目、アスリート級プログラム2項目。加えて開脚ストレッチ。 筋トレもキツ…

【読了】ガストン・ルルー「オペラ座の怪人」

今年17冊目読了。何度となく劇場化されている名作で、紹介することすら恥ずかしい。今更ながら読んでみて「なるほど、こういう話か」という感想もさることながら、緻密に張り巡らせられた伏線、それを丁寧に回収する展開、そして何より「得体のしれない化け…