2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧
今年59冊目読了。朝日新聞モスクワ支局長、ブリュッセル支局長、ヨーロッパ総局長が、証言で「皇帝(ツァーリ)」の実像を暴こうとする一冊。 2022年のウクライナ侵攻後に、プーチンの実像とはなにかを考えるきっかけとすべく手にしてみた。そして、決して暴…
今年58冊目読了。作家、編集者、国際関係コンサルタントの筆者が、ジェノサイドの歴史と実態を紐解く一冊。 憎しみの連鎖、そして繰り返される悪循環。それにどう向き合うのか?ということについて書かれた本を読みたくなって、手にした。 そもそも「『ジェ…
今年57冊目読了。動物小説、熱血冒険小説を描く作者が、軍司令官・樋口季一郎の数々の決断を追う一冊。 筆者が「ヒューマニズムの精神と、それに殉じた一人のサムライの生涯を、このまま地に埋もれさせたくなかった。いや、埋もれさせてはならないと思った」…
今年56冊目読了。奇想天外な手法でヒット本を編集する筆者が、その破天荒な考え方と生き方を書き著した一冊。 これまた佐藤優が「危ない読書」で薦めていたが、確かにこれは危ないな。 基本的な構えとして「相手の才能を吸収するつもりで仕事をする意識はど…
今年54、55冊目読了。世界を地獄に叩き落とした政治家の、根本となる考えを書き著した本。 言うまでもなく悪魔の書であり、佐藤優「危ない読書」が薦めるほどの本だが、訳者の「戦争体験なき世代こそ、この書を読むべきではないだろうか。この書をくもりなき…
今年53冊目読了。芥川賞受賞作家が、常識に搦め取られた世の中に対して強烈なメッセージを投げかける一冊。 佐藤優が「危ない読書」という本で薦めていたので読んでみたが、なるほどこれは危なすぎる。ラストの凄まじさと荒唐無稽さも、それまでの「常識とは…
今年51・52冊目読了。通産省官僚を振り出しに内閣官房参与まで務めながら、精力的な執筆活動を行った筆者が、ある補佐役の生涯にスポットライトを当てる一冊。 恥ずかしながら、豊臣秀長という人物について寡聞にして知らなかったが、この本で非常に興味を持…
今年50冊目読了。女子美術大学付属高校・中学の教諭である筆者が、尼将軍・政子を中世人の一人として捉えて掘り下げる一冊。 筆者自身が「ジェンダーの問題に関心を置いた社会史としての人物伝」と語るとおり、あまりにもジェンダー論が強すぎ、逆にアレルギ…
今年49冊目読了。法政大学大学院政策創造研究科教授と、ビジネスリサーチラボ代表取締役の筆者が、組織を強くする冒険人材の育て方を提唱する一冊。 越境学習とは「ホームとアウェイを往還することによる学び」と定義し「越境した場で、違和感、葛藤を抱えな…
今年48冊目読了。創価大学文学部教授の筆者が、義時はいかに朝廷を乗り越えたか、という疑問を解き明かしていく一冊。 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にハマっており、筆者の作は「承久の乱」「源氏将軍断絶」に続き、三部作的に読んだ。 北条氏が力を握ったの…
今年47冊目読了。スタンフォード大学経営大学院教授と、ハーバード・ビジネススクール教授の筆者が、「『二兎を追う』戦略が未来を切り拓く」ということを提唱する一冊。 相当借りるのを待った本だが、正直、中身の難解さがかなり高い…ただ、言っていること…
今年46冊目読了。ベストセラー作家の筆者が、中学生の友情や日常から、深い精神世界を描き出す小説。 「中高生新聞」にお薦めされていたのを、娘が「読みたい!」と言ったので借りてきた。そして、森絵都「カラフル」が読みやすいのに面白かったから、ちょっ…
今年45冊目読了。元フィナンシャルタイムズの記者である筆者が、世界の各地に葬送のかたちを訪ね、そこから死について考察する一冊。 出口治明お薦めということで、読んでみた。確かに面白いのだが、いかんせん、あまりにも記述が冗長すぎて、だんだん疲れて…
今年44冊目読了。東京大学社会科学研究所教授の筆者が、1人1人がそれぞれに民主主義を選び直すことを提言する一冊。 まず、民主主義を理解する上で「『これが唯一の正しい民主主義の理解だ』という答えにすぐ飛びつくのではなく、変化し、相互に矛盾する多様…