世界遺産マイスター/国宝の伝道師Kの「地球に感謝!」

世界遺産検定マイスター、国宝の伝道師保有の読書好き。書籍、世界遺産、国宝という切り口でご案内します。最近は「仕事の心理学」として、様々な事象を心理学的見地から考察しています。

2024-05-01から1ヶ月間の記事一覧

【読了】水島弘史「読むだけで腕があがる 料理の新法則」

今年51冊目読了。「水島弘史の調理・料理研究所」を主宰し、科学的な調理理論を取り入れた独自の指導を行う筆者が、科学調理の基礎を教える一冊。 これは自炊オッサンにはとても参考になる。 筆者は「料理は科学。素材に手を加えることで、ときには生理的な…

【読了】養老孟司「京都の壁」

今年50冊目読了。東大医学部名誉教授にして多くの著作がある筆者が、京都の本質に迫る一冊。 この筆者だからこのタイトルになるのは致し方ないが安易すぎる…が、本としては読み応えがある。 京都に赴任しても「お金を使ってくれる観光客は歓迎しても、自分た…

【読了】中村恒子「心に折り合いをつけてうまいことやる習慣」

今年49冊目読了。終戦の2ヶ月前に医師になるため単身大阪に出てきて、二人の子育てと並行しながら精神科医として働き、88歳までフルタイムで働いた筆者が、生きる上での心構えをまとめた一冊。 軽いトーンで書かれているが、中身は骨太。それなのに読みやす…

【読了】千葉聡「ダーウィンの呪い」

今年48冊目読了。東北大学大学院生命科学研究科教授の筆者が、ダーウィンの進化論の真実と、それと乖離したその後の動きを解き明かす一冊。 筆者が「ダーウィンの呪い」と述べるモノは「『進歩せよ』を意味する【進化の呪い】、『生き残りたければ、努力して…

【読了】バントー・フランチェスコ「日本のコミュニケーションを診る」

今年47冊目読了。イタリア出身の精神科医・医学博士の筆者が、日本特有のコミュニケーションの特性を掘り下げる一冊。 これはかなり興味深い。「日本に生きる人が建前に依存しすぎることで心を病んでしまうのではないかと危惧している。特定の慣習が人間の普…

【読了】北川央「大阪城ふしぎ発見ウォーク」

今年46冊目読了。関西大学大阪都市遺産研究センター研究員の筆者が、大坂城をガイドしてきた経験をあますことなく活字化した一冊。 城好きにとっては興味深いし、一度この本を携えて大坂城を見てみたいな、と感じるような中身。ただ、一般的に楽しむには少し…

【読了】都市研究会「大阪淀川歴史散歩」

今年45冊目読了。歴史・社会・文化など、あらゆる方向から都市に好奇の触手を伸ばすグループが、大阪を地図と地形で楽しむことを提唱する一冊。 関西に赴任したので、何かの参考になるかもと思って読んでみた。そこまで観光目線では面白いというところではな…

【読了】金間大介「静かに退職する若者たち」

今年44冊目読了。金沢大学融合研究域融合科学系教授の筆者が、部下との1on1の前に知っておいてほしいことをまとめた一冊。 若手との関係は、アラフィフにとっては課題。畏友が薦めていたので読んでみたら、なるほどこれは参考になる。 若者たちの行動として…

【読了】津本陽「最強の英傑たちに学ぶ勝ちの掟」

今年43冊目読了。直木賞受賞作家の筆者が、戦国の三英傑や武将たちに教訓を求める一冊。 図書館で見つけて、ちょっと面白いかなと思ったが、正直、けっこう期待外れだった… 信長については「生涯を通じ『戦いの勝敗というものは、戦場へ出るまでに七割がた決…

【読了】柏井壽「京都 奥の迷い道」

今年42冊目読了。歯科医師にして、生粋の京都人として京都案内本を多数執筆する筆者が、街から離れて「穴場」を歩くことを提唱する一冊。 メジャーどころからマニアックまで色々あるが、なかなか興味深く読むことができた。京都に住んでいるのだから、と、さ…

【読了】倉本一宏「敗者たちの平安王朝」

今年41冊目読了。国際日本文化研究センター教授の筆者が、歴史から葬られた平安時代の天皇に焦点を当てて検証する一冊。 大河ドラマ「光る君へ」が当たりなので、より楽しみたくて読んでみた。なるほど、これh歴史の暗部を抉り出す良書だ。 筆者は「日本史に…