2024-10-01から1ヶ月間の記事一覧
今年99冊目読了。自身も若手理論派棋士である筆者が、AIの判断結果を交えながら、藤井聡太の判断を分析していく一冊。 ここにまとめられた12の対局を見るだけでも、いかに藤井聡太先生が異次元の存在であるか、を痛感させられる。アマチュアのヘボ将棋しか指…
今年98冊目読了。オランダで、集合知と企業文化を発展させる支援組織Ordinataを起業した筆者が、「エネルギーの源流」から自然な協力関係をつむぎ出すことを提唱する一冊。 シンプルな筆致ながら、真理に迫っているというのが直感的感想。「役職でもスキルで…
今年97冊目読了。ベストセラー作家の筆者が、葬儀と死、にまつわる短編小説を通して「生きるとはどういうことか」を問いかけてくる一冊。 畏敬する先達に薦められた「星を掬う」が見事だったので期待していたら、これも本当にうまくできている小説だ。5編の…
今年96冊目読了。慶應義塾大学環境情報学部教授と、名古屋大学大学院人文学研究科准教授の筆者が、ことばはどう生まれ、進化したかを、オノマトペを手がかりに考察する一冊。 言語という、人間を人間たらしめているものについて、新書ながらきっちりと掘り下…
今年95冊目読了。東京大学薬学部教授の脳研究者が、高校生と繰り広げる脳講義の第三弾完結編。 本書を貫くテーマは「この世界を脳が捉え、その捉えた『世界』のなかで、私たちは脳を使って生活をしている。そんな脳の機能と意義について考える」。それを高校…
今年94冊目読了。政治学者にして法政大学名誉教授の筆者が、ウクライナ紛争の根源を歴史的経緯から紐解く一冊。 新書ながら、非常に重厚な中身。そして、日本での報道がいかに片面的・表面的な情報でしかないかということがよくわかる・・ まず、そもそもウ…
今年93冊目読了。ドイツ文学者にしてエッセイストの筆者が、町の見つけ方・歩き方・つくり方を考察する一冊。 筆者があちこち出かけた先で感じたことをまとめて一冊にした、という感じで、短編集みたいな読み方になる。 ということで、主張をまとめる感じで…
今年92冊目読了。東京女子大学学長の筆者が、人間の「芯」のつくり方を考察する一冊。 畏友が薦めていたので読んでみると、なるほど、新書とは思えない中身の分厚さ。これは読み応えがある。 リベラルアーツとは「『人間をより人間らしく育てる』ことを目的…
今年91冊目読了。物書きである筆者が、観光の時代による変化を見つめ直す一冊。 まさにあちこちの観光地を巡りながら考察する、という本なのだが、ぶらり、どころの話ではない。筆者の深い掘り下げで、色々と気付かされることが多い。観光業に携わるものとし…
今年90冊目読了。敦賀市役所勤務を経て、「人道の港 敦賀ムゼウム」開設の中心的役割を担い、初代館長を務めた筆者が、数千人のユダヤ人を救った決断と覚悟を読み解いていく一冊。 まさに、敦賀ムゼウムを訪問して、久々に杉原千畝について学びたいな、と思…
今年89冊目読了。合気道七段の武道家にして、神戸女学院大学名誉教授、翻訳家の筆者が、自伝の形で生きることを考察する一冊。 図書館でたまたま気になって手に取った本。内田樹さんだから間違い無いだろうと思ったとおり。 筆者の人生への構え「たとえ家族…
今年88冊目読了。ベストセラー作家の筆者が、日本の近代を形作った装置としての鉄道と、その文学への影響を読み解く一冊。 筆者は「鉄道と汽車の記憶は、日本の近代化と現代化の記憶そのものだ。それは希望と郷愁、それに哀惜がないまぜとなった遠い記憶であ…
今年87冊目読了。京都芸術大学客員教授、NPO学習学協会代表理事などを務める筆者が、はじめての「学習学」的生き方入門を記した一冊。 畏敬する友人が薦めていたので、ようやく読んでみた。主張にはいちいち納得。これは良書をお薦めいただいたなぁ、と感嘆…
疲れもあるので、早めに家で食材調整。となると、やることは…海軍飯。 いわゆるタンシチュー。トマトベースで、これは当然美味い。レシピを参考にしつつ、ニンニクを入れたのが功を奏した。 牛タン、高級食材なれど、西洋文化に触れることのない地方出身者に…
今日から下半期スタート。なんとか流れを変えたいものだが、なかなか難しい… ということで、昭和16年12月8日の空母「瑞鶴」の夕飯で供された、「煮込み」を作る。言わずと知れた真珠湾攻撃の日の飯だ。 まぁ、要するに「肉じゃが」。美味くないわけがない。…