世界遺産マイスター/国宝の伝道師Kの「地球に感謝!」

世界遺産検定マイスター、国宝の伝道師保有の読書好き。書籍、世界遺産、国宝という切り口でご案内します。最近は「仕事の心理学」として、様々な事象を心理学的見地から考察しています。

【読了】角田和将「すごい読書術」

今年101冊目読了。Exイントレ協会代表理事にして、速読法を教える筆者が、短時間で記憶に残る最強メソッドを提言する一冊。


なぜ、速読が必要なのか。それに対し「速く読んで、覚えられる。の本質は、早く読んで、自分に必要な情報を取り出すこと。環境と経験のレベルを上げていくことで、本を活かすことができる」「速く読むことによって、本を読むことに対してストレスがなくなる」と述べる。


そして、本を読む意義については「理解とは、気づきな閃きを得ること」としたうえで「社会人にとって読書をする目的は、自分が抱えている問題や課題を解決すること、もしくは自分自身をさらに成長させること」「自分にとっての良書とは、読むたびに、その時点の自分自身にとって必要な気づきや閃きをさまざまな視点で与えてくれる本」と述べ、「本×環境×経験=理解力」と定義する。


速読のコツとしては「読むというよりは、書かれている文字に目を通すように見ていく」「①速く読む癖をつける②考える余裕がないくらい速く見る③頭に残っている言葉や文章を書き出す④閃きから想像し、行動につなげる」「本を読む前にあらかじめ読む内容を明確にする必要はない」と提言する。


読書の活かし方については「言語から変換されたイメージを元に行動を起こしていくアウトプットを心がけたほうが、より高い理解力を得る」としたうえで「読んだ内容を自分に置き換え、自分をさらに成長させるための行動シミュレーションを描き、実際に行動するイメージをつくる」「読書によって身につけた知識を、自分のスキルアップに変えていくために、会話、書く、は必要な要素である」と述べる。


具体的にはもっと色々書いてあるが、かなり、自分がやっている読み方と被る。ま、それはそれで、「読んだ時間を無駄にしたと思うことなく、すでに知っている自分を客観的に振り返りながら新しい気づきを得ていこうとすることによって、さらに自己成長を促進させることが可能になる」との本書の主張とも被るわけだが(笑)。


「ネットで知識が蓄積できる今、本の役割は知識を調べることから、よりよい人生を送る知恵を生み出すために必須なツールに変わる」の主張は、その通りだと思う。この良質なメディアを、もっと自身の成長に活かすべく、本は読み続けたいな、と思わされた。