今年23冊目読了。旅や歴史などを取り上げる編集プロダクションが、全国の堅城57城を取り上げ、現地を歩いて描いた立体形縄張図とともに攻めと守りのポイントを説き明かす一冊。
少しずつ城郭マニアになってきたので、これも面白いかなと思って読んでみたが、あまりのマニアックさにびっくり。けっこう勉強しているつもりだが、天神山城(岡山県)とか萩城(山口県じゃなくて、石川県能登半島にあったとのこと)とか、不勉強ぶりを思い知らされる…
城には『攻』と『防』の2つのタイプがあるとし「『攻』の城は、敵国に攻め込んだ際の前線基地。攻め落とすべき敵の城と相対する位置に築かれる。突貫工事になるため、必要最低限の造作で済ませることも多く、また、使用されるのは一度きりで、その後放棄されてしまうことも珍しくない。一方、『防』の城は、敵国から攻め込まれた際の防御拠点として、自国と周辺国の境界付近の峠や山、本拠とする館の裏山に築かれる事が多い。自国内のため、築城に比較的年月をかけることができる。改修を繰り返して徐々に発展していくこともある」と区分を明確にする。
見る時には「『対敵』と『籠城』の2つの観点から見るとわかりやすい」、守備側のセオリーを考えるには「『高低差』と『角度』の2つの確保で優位性を活かして敵を撃退する」など、参考になる部分もあるが、これはマニアックすぎるな…