世界遺産マイスター/国宝の伝道師Kの「地球に感謝!」

世界遺産検定マイスター、国宝の伝道師保有の読書好き。書籍、世界遺産、国宝という切り口でご案内します。最近は「仕事の心理学」として、様々な事象を心理学的見地から考察しています。

【リーダー不在時のリーダー代行。】

職場のNo.2は色々と難しい部分があるが、特に難しいのは「リーダー不在時のリーダー代行」。そこについて、考えてみた。


<ポイント>
●コンセプトを変えられず、確認できず。
組織連続性という原則から、リーダー不在時においても、リーダーの考える「組織コンセプト」はそのままにしておく必要がある。
そして、それは普段においては「曖昧な時にはリーダーに確認する」ということで担保しているのだが、その担保なく対応するのはなかなか不安が伴う。


●リーダー(他者)の物差しで判断をする難しさ。
もちろん、リーダー不在時には「代行として、判断して構わない」と言われている。しかしながら、やはり、自分の判断とリーダーの判断はできるだけ一致させておきたい。「自分の判断をイメージ→リーダーに確認→確認結果で判断」というフローと「リーダーがどう判断するかをイメージして、自ら判断」は、全く別物の多大なるストレスがかかる。「最後は俺が責任を取る」にも「最後はリーダーが責任を取る」にも立てないからだ。


<問題の所在>
●判断ズレの不安を高く見積もってしまう。
正直、仮に間違ったとしても、そこまで責められるとも思わない。
しかし、どちらかというと「任された以上、しっかりと全うしたい」という気持ちが強すぎて、つい「丁寧にいこう」と、慎重になってしまう。これは、人間の脳みそが不安に振り回されやすい(動物本能として、危険を過大に見積もることにより、種の保存を優先したころの名残)ためである。


とはいえ、縮こまったプレーでは成果は出ない。不安を抑制しつつ、バランスの取れた行動を取っていきたいものだ。


自戒の念を込めて。