人間、二つの目しかついていない。故に、見える世界はとても狭い。それを、どう補うか。
《ポイント》
●目が届かないところは、人に委ねるしかない。
二つの目、24時間、という、全人類に平等な制約(←いや、24時間というのも、勝手な人間の「仕切り」と考えると、そうでもないかも)。それを越えるには、人の力を借りるしかない。その瞬間に、自身のコントロールを離れ、他者に委ねている。そうやって、情報を得るしかない。
●情報は、提供者が事実を加工している。
当然のことだが、そうやって得た情報も、提供者が事実をリアルに伝えることはない。そう、自分の価値観のフィルターで「加工」しているのだ(←自分が人に伝えるときを振り返ればわかる)。それを、認識する必要がある。
《問題の所在》
●どこまで行っても、視野は偏る。
これだけでも、情報と事実認識に難あり、なのに、さらに厄介なのは「情報提供は、自分に近しい人間に偏る」ということ。仲良しのほうが情報交換が活発で、疎遠な人とはあまり話をしない、といえば、体感的にわかると思う。
…結局、自分の価値観と近い考えに賛同する意見ばかり寄せられ、遠い意見は近づかない。
まずは、自分がそれを認識すること、からなんだろうな。
自戒の念を込めて。