世界遺産マイスター/国宝の伝道師Kの「地球に感謝!」

世界遺産検定マイスター、国宝の伝道師保有の読書好き。書籍、世界遺産、国宝という切り口でご案内します。最近は「仕事の心理学」として、様々な事象を心理学的見地から考察しています。

【視野狭窄、情報で補えず。】

人間、二つの目しかついていない。故に、見える世界はとても狭い。それを、どう補うか。

《ポイント》
●目が届かないところは、人に委ねるしかない。
二つの目、24時間、という、全人類に平等な制約(←いや、24時間というのも、勝手な人間の「仕切り」と考えると、そうでもないかも)。それを越えるには、人の力を借りるしかない。その瞬間に、自身のコントロールを離れ、他者に委ねている。そうやって、情報を得るしかない。

●情報は、提供者が事実を加工している。
当然のことだが、そうやって得た情報も、提供者が事実をリアルに伝えることはない。そう、自分の価値観のフィルターで「加工」しているのだ(←自分が人に伝えるときを振り返ればわかる)。それを、認識する必要がある。

《問題の所在》
●どこまで行っても、視野は偏る。
これだけでも、情報と事実認識に難あり、なのに、さらに厄介なのは「情報提供は、自分に近しい人間に偏る」ということ。仲良しのほうが情報交換が活発で、疎遠な人とはあまり話をしない、といえば、体感的にわかると思う。
…結局、自分の価値観と近い考えに賛同する意見ばかり寄せられ、遠い意見は近づかない。

まずは、自分がそれを認識すること、からなんだろうな。

自戒の念を込めて。