世界遺産マイスター/国宝の伝道師Kの「地球に感謝!」

世界遺産検定マイスター、国宝の伝道師保有の読書好き。書籍、世界遺産、国宝という切り口でご案内します。最近は「仕事の心理学」として、様々な事象を心理学的見地から考察しています。

【読了】永田豊志「頭がよくなる図解思考の技術」

今年38冊目読了。知的生産研究者にして、ショーケース・ティービー取締役COOの筆者が、自分の考えを整理しわかりやすく伝える方法を書き記した一冊。

〈お薦め対象〉
自分の考えをまとめるのが苦手、またはレベルアップしたい人
〈お薦め度(5段階評価)〉
★★★★☆
〈実用度(5段階評価)〉
★★★★★

自分の問いは3つ。
『なぜ、図解思考が有用なのか?』には「右脳による直感的思考と左脳による論理的思考により、自分の理解、発想が見える化する。モレやダブりが視覚的に明らかになる。イメージ化、関連づけにより、右脳の記憶定着にメリットがある。」。
『図解思考をする時の心構えは?』には「内容を予測し、聞き、理解しながらリアルタイムで図式化する。似たもの同士はグループ化する。絵文字やアイコンを使う」。
『図解思考のポイントは?』には「絵を描くことを趣味と考える。フレームワークの引き出しを頭に持っておく。どんな会議や商談でも図解する癖を身につける」。

図解思考の本をテキストでまとめることに無理がある気もする(笑)。でも、記述はわかりやすい。「複雑なことを複雑にしか伝えられないのは、本質を理解していない証拠」「現場で量産するのが上達への近道」などの言及も、とても同意できる。

さらりと読めるが、一番大事なのは「実践すること」。そう感じた。一読から、実践をお勧めしたい。