世界遺産マイスター/国宝の伝道師Kの「地球に感謝!」

世界遺産検定マイスター、国宝の伝道師保有の読書好き。書籍、世界遺産、国宝という切り口でご案内します。最近は「仕事の心理学」として、様々な事象を心理学的見地から考察しています。

仕事の心理学

【死中に活アリ。】

ここんとこ、様々な課題を抱えて立ち往生していた。ようやく、自分の中で焦点が合わせられたが、それまでは迷い、戸惑い、辛かった。そんな体感から。《ポイント》 ●ピンチはチャンス。 課題や覚えることが多いと、誰でも「これはピンチだ!」と認知する。し…

【引継という魔物。】

どんな仕事においても、業務引継は発生する。そして、自身を含めて「うまく引き継げた」という話はあまり聞かない。《ポイント》 ●目先は手順だが、理解は理由。 まずは、異動者は「仕事を平常な形で回す」事が求められる。それ故に、引継書は、どうしても「…

【苦境との付き合い方。】

仕事してれば、一定量、苦境に立たされる事はある。そこと、どう折り合っていくか。《ポイント》 ●物事のマイナス面に目が向く。 仕事のボリュームが多いということは、トラブル確率が同じであれば、単純にトラブル件数は増える。 しかし、トラブル処理は(…

【ミスの連鎖と、偶然から学ぶ。】

ミスの連鎖と、偶然から学ぶ。】ここのところ、仕事を追いかけるのではなく、完全に「仕事に追われている」。ボリュームが、完全にキャパシティを超えている。そうすると、自然と粗さが出てきて、ミスも比例して発生。なんとかせんと。《ポイント》 ●人間の…

【紙と電子のせめぎ合いから。】

仕事上、時刻表は業務に手放せないところにいる。その状況の中で、中堅世代(アラフォー)で話をしている時に「最近の若い社員は、Yahoo!検索を真っ先にする。どう考えても時刻表のほうが速いのに」と盛り上がっていた。 …実は、このとき、雰囲気、口をつぐ…

【大河ドラマ「西郷どん」を薄っぺらく感じることについて。】

豪華キャストで進行しており、欠かさず観ている2018年大河ドラマ「西郷どん」。しかし、俳優の演技はうまくて楽しめるのだが、どうにもこうにも全体の流れとしては薄っぺらい。ドラマゆえ、時代考証に「演出」が入るのは仕方ない。そうではなく「人間という…

【パワハラ問題と、苦労至上主義の限界。】

もう、競技名を列挙するのも疲れるくらいのスポーツ界にはびこるパワハラ問題。 程度の差はあれ、職場でも起こる可能性はある。《ポイント》 ●「自分の努力、ではなく苦労」と成功を結び付ける指導者。 成功者は、すべからく努力している(ただし、努力した…

【プレ社会人から、何を感じるのか。】

先日、プレ社会人(=大学4年生)と話をする機会があった。向こうは緊張しているし、ほぼほぼ手続き的な話しかしなかったのだが、むしろ、プレ社会人を見た現役社会人の感想のほうに、思うところあり。 《ポイント》 ●プレ社会人に、どのような「キラキラ」…

【防災には、訓練と準備と、それから。】

先日、防火防災管理者の資格を取り、かつ防災訓練も行い、さらには「災害は 忘れた頃に やってくる(伝・寺田寅彦談)」どころか「災害は 忘れる間もなく やってくる」という昨今の状況。そこから、考えてみた。《ポイント》 ●防災訓練は、受け身になりがち…

【違和感を「成長」に繋げ。】

仕事をしていると、誰でも(特に初心者は)感じる「違和感」。あれ、これ、おかしくない??と思うことって、数々ある。そこを、掘り下げてみた。《ポイント》 ●人間は、変化を嫌う。 生物には、須く、自己を維持しようとする「ホメオスタシス」がプログラム…

【トラブル予習を超えて。】

さんざん、トラブル予習の限界を考えていたが、最後は、現場の体感で、そこを超えるしかない。《ポイント》 ●トラブルには、想定しきれない。 今の職場には、マニュアルがない。「身体で覚えろ」という、旧大日本帝国陸軍式。いやいや、それでは手順を追うの…

【トラブル予習の限界その二。】

そもそも、トラブルなんて、やりたくない。だから、世の中にはマニュアルが溢れている。 …が、しかし。スマホなんて、説明書も何もないし、そもそもパソコンを説明書を見て使ったか?と考えると、そんな事はないわけで。そんな中で、自他共にミスで無駄な時…

【トラブル予習の限界。】

昨日は、想定外のトラブルがあり、難渋したので厳しかった…そこから、感じたこと。《ポイント》 ●マニュアル化できるのは「想定の範囲内」のみ。 今時、どんな仕事にもマニュアルはある。また、それなりトラブル対応の手順も書いてある。 しかしながら、それ…

【職場の懇親会で、感じたこと。】

昨日は、職場が新体制となり、そのキックオフの懇親会。そこで、感じたこと。《ポイント》 ●職場とは全く違ったエネルギー。 職場では、みんな真面目で、誠心誠意仕事に向き合っている。でも、真面目故に疲労感も漂っている。 他方、懇親会では、若手の多い…

【現場の片隅で、変化を叫ぶ。】

新天地。さすがに10日以上仕事をしてみると、こまごま、目につく・気になる事が出てきて、変化させたくなる。しかし、今まで仕事をしているメンバーからすると「これまでのやり方が当たり前」である。理屈だけではいかないのが、人間であり、組織。《ポイン…

【新天地、一週間。】

新天地で5日間勤務した。久々に、酒も飲んでないのに、倒れ込むように寝床に入った。いやはや、経験のない仕事はパワー使う…《ポイント》 ●知識がない故、仕事に圧倒される。 人間の脳は、未知の環境にストレスを感じる。色々説明されて、既存の知識と繋ぎ合…

【日大アメフト部事件:組織論の観点から。】

これだけ切り口が多く話ができる事象もなかなかない。最後は、組織論の観点から。《ポイント》 ●プレッシャーによる管理は、言論と自由な思考を奪う。 組織人なら、多かれ少なかれプレッシャーを感じることはある。そして、そのストレスが人を成長させる、と…

【日大アメフト部問題:心理学の観点から。】

心理学を少しばかりかじっている見地からも、この事件は示唆に富む。《ポイント》 ●人は「自分が見えるように他人も世の中を見る」と思い込む。 人は、自分の脳が「すべてを適正に」認知していると思い込むが、実は「自分の見たい情報を取捨選択して」認知し…

【日大アメフト部問題:トラブル対応の観点から。】

トラブル、特に謝罪会見のような状態に追い込まれることは通常の仕事ではないだろうが、よくよく考えると「自分が苦しい立場にあるクレーム対応」なんかは、かなり参考になる部分があると感じる。《ポイント》 ●防衛ラインが明確か否か。 自分が苦しい立場に…

【日大アメフト部問題:最新へのアップデートの問題から。】

かなり劇場化してしまった本件。実は「SNS時代」の事象であることに、日大側がまったくついていっていないことが劇場化を加速してしまっているのでは?とも感じる。《ポイント》 ●SNSは、「拡散・加速・同調」する。 今回の事件は、SNSの特性が如何なく発揮…

【単身赴任とは。】

うーん。どうもテンション上がらず。二日半、名古屋近辺で休みを過ごしたが、この間、仕事のことは気になるし、しゃべった人といえば店員のみ。こりゃ、大変だ。頭おかしくなりそうだった。国宝の学習に費やしたものの、それでも、精神的には相当参った三日…

【仕事の心理学】面談。

面談もまた、リーダーに求められる仕事。メンバーに「趣味・面談」という変わり者なワタクシは、ちと独特なやり方をする。想定問答や、伝えたいことを決めず、相手の思いを察することに注力し、相手の反応に対して適切なカードを切るよう努めるのだ。《ポイ…

【仕事の心理学】メンバーの評価コメント

リーダーには「メンバーを評価する」という大事な仕事がある。そして、それにコメントを書くことも、また必須(←過去の上司から「あなたの方が文章を書くのがうまいから」と、自分の評価コメントを自分で書かされる、という稀有な体験をしたことはあるが)。…

【仕事の心理学】期限ギリギリでの仕事。

難しい人に相談しなければならない、難しい案件。ちゃっちゃと用意をしておいたので、難しい人の機嫌が良好なタイミングで相談し、首尾良くまとまった。いやぁ良かった。 …でも、世の中、期限ギリギリで仕事をする人のなんと多いことか。そこを、考えてみた…

【仕事の心理学】だろう、よかろう、事故の元。

「だろう、よかろうで仕事すんじゃねぇ!!」は、上司の口癖。厳しいが、確かにそう思う。そして、それを口癖とせざるを得ないほど、ワタクシをはじめとして、人は一定量「だろう、よかろう」で仕事をしてしまう。そこを掘り下げてみた。《ポイント》 ●人間…

【仕事の心理学】会議は心理戦。

会議。それは、辞書によると「関係者が集まって(一定の手続きにのっとり)議題について意見を出し、相談すること。その会合」のこと。 しかし、自分の体感でも、多くの部外の知人に聞いても、「議題について意見を出し、相談する」は希少。実態は「メンバー…

【仕事の心理学】退職という選択。

昔、ご一緒させていただいた先輩が、早期退職されるとのこと。「今の職場では、自分が自分でなくなってしまう。こういう形は無念な思いがあるが、守らねばならないものがある」という重い選択。そこから考えた。 《ポイント》 ●「逃げ恥」ではなく「何が大事…

【仕事の心理学】ルールを考える。

今日は、メインに「ルールの見直し」をしていた。目と頭がチカチカしたが、そこで考えたこと。《ポイント》 ●ルールは、効率を追求するもの。 そもそも、何故ルールがあるのか。それは、「色々な人が好き勝手やったら、仕事が非効率になり、収拾がつかなくな…

【仕事の心理学】リーダーの視野狭窄。

仕事は、多数の人が集まって行う「アート」(田坂広志先生曰わく)。ただ、実際は、あくまでも、「上意下達」になりがち。《ポイント》 ●問題解決より、自分の感情解決。 本来、ミスが発覚したら、原因を追求きして、問題解決に注力すべき。しかし、リーダー…

【仕事の心理学】面談の罠。

リーダーとメンバーの対話、ということは、昨今、かなり声高に叫ばれている。とはいえ、面談という手法、昔ながらの使われ方をすると、何の意味もないわけで。《ポイント》 ●リーダーがストーリーを決め込んでしまう。 面談の際、リーダーは「メンバーに、し…