世界遺産マイスター/国宝の伝道師Kの「地球に感謝!」

世界遺産検定マイスター、国宝の伝道師保有の読書好き。書籍、世界遺産、国宝という切り口でご案内します。最近は「仕事の心理学」として、様々な事象を心理学的見地から考察しています。

【仕事に追われる気持ち。】

よく聞く、かつよく感じる言葉で「仕事に追われる」がある。今日は、あれこれ想定外があり、専らトラブルシューティングに終始した…そこから、感じたこと。

《ポイント》
●他者調整の多さは、不安を生む。
仕事上「他者調整」は不可避である。なぜなら、仕事は一人でやるものではないから。
…しかし。自分すら感情を意のままにコントロールできないので、当然、他者が思い通りになるわけもなく。なので、他者調整が多くなればなるほど、あれこれ可能性の場合分けを考えねばならず、不安が増すのだ。

●量的な過重は、気持ちを追い込む。
忙しい(心を亡くす、とは、つくづく上手い表意文字だ)と思うときには、だいたいマルチトラックで仕事を回す状況に陥っている。個別にみると、そんなに難解でなくとも、同時多発的に発生すると、その量的過重に恐れを抱き、気持ちが追い込まれてしまうのだ。

《問題の所在》
●自分の主導権の及ばないところに、目が向いてしまう。
人間は、足りないところにばかり意識が行く、という思考特性がある。もちろん、故に改善努力をして発展してきたのだが、他方、主導権が及ばないところに目を向け、いくら思案しても、よい結果は生むわけもない。

昔、先人から「焦るくらいの状況に陥ったら、敢えて煙草を一服する余裕を持て。そして、状況を俯瞰しろ」と言われたことがある(←これを、煙草を吸わないワタクシに言う時点でどうかという気もするが)。
まぁ、「落ち着く余裕を持て」という教訓は大事であり、火急の用、という事態で深呼吸をする事には意味がある。身体と思考は密接に結びつくので、深呼吸によって緊張を緩和できれば、よりよい結果を生むのは間違いない。
注目すべきは「パフォーマンスの最大化」。そこを、意識したい。

自戒の念を込めて。