仕事は、多数の人が集まって行う「アート」(田坂広志先生曰わく)。ただ、実際は、あくまでも、「上意下達」になりがち。
《ポイント》
●問題解決より、自分の感情解決。
本来、ミスが発覚したら、原因を追求きして、問題解決に注力すべき。しかし、リーダーの立場が上がれば上がるほど「何でこうなったんだ!!」という感情を解決する事が優先になり(←如何せん、本人は気づいてもいないことが多い)、本当の問題解決が隠されてしまう。
●ミスは全て「気の緩み」という思い込み。
体感だが、ミスの8割は「コミュニケーションギャップ(ズレ)」で発生している。しかしながら、20世紀型組織の組み立てでは、「ミスは気の緩み」という思い込みに乗っ取られていて、精神論な対策に陥ってしまう。
《問題の所在》
●自分はわかっている、他人はわかっていない、という思い込み。
リーダーは、「人事権という権力」を握っているので、つい、全能感を持ちがち。しかし、それは錯覚。
どうせ、人間の目玉は2つしかない。しかしながら、その限界に気づかず、「俺はわかってる、周りはわかってない」と思い込んでしまうと、判断がずれてしまう。そして、自分の思いを押し込むことで、周囲は「従うしかない」という諦めを感じ、モチベーションが低下する。それでは、仕事の成果は上がらない。かつ、リーダーからすると「メンバーが思考停止している!」という苛立ちまで生む(←自分が、そのサイクルを生んでいることには気付けない)。
このシステムを見ないと、リーダーという仕事はできないのではなかろうか。
自戒の念を込めて。