ⅰ)人類の創造的資質や人間の才能を示す遺産。姫路城、モンサンミシェル(フランス)など。
ⅱ)建築や技術、記念碑、都市計画、景観設計の発展において、ある期間または世界の文化県内での重要な価値観の相互交流を示す遺産。法隆寺やイスタンブル(トルコ)など。
ⅲ)現存する、あるいは消滅した文化的伝統や文明の存在に関する証拠を示す遺産で、人類の化石遺跡なども含まれる。奈良やストーンヘンジ(イギリス)など。
ⅲ)現存する、あるいは消滅した文化的伝統や文明の存在に関する証拠を示す遺産で、人類の化石遺跡なども含まれる。奈良やストーンヘンジ(イギリス)など。
ⅳ)人類の歴史上において代表的な段階を示す、建築様式、建築技術または科学技術の総合発展段階、もしくは景観の遺産。厳島神社やブラジリア(ブラジル)など。
ⅴ)独自の伝統的集落や土地・海上利用の顕著な見本、人類と環境との交流を示す遺産。白川郷、バンディアガラの断崖(マリ)など。
ⅵ)人類の歴史上の出来事や伝統、宗教、芸術などと強く結びつく遺産。原爆ドーム審議(1996)以後、「他の基準とあわせて用いられることが望ましい」とされた。ゴレ島(セネガル)、ウルル=カタ・ジュタ(オーストラリア)など。
ⅶ)ひときわ優れた自然美や景観美、独特な自然現象を示す遺産。屋久島やフィヨルド(ノルウェー)など。
ⅷ)地球の歴史の主要段階を示す遺産で、地層や地形だけでなく、恐竜や古代生物の化石遺跡もこの基準が認められている。グランドキャニオン(アメリカ)やワディ・アル・ヒタン(エジプト)など。
ⅸ)動植物の進化や発展の過程、独自の生態系を示す遺産で、現在進行中の生態学、生物学の代表例も含まれる。小笠原諸島やガラパゴス諸島(チリ)など。
ⅹ)絶滅危惧種の生息域であり、生物多様性の保存のために重要な遺産。知床やドナウ・デルタ(ルーマニア)など。
〈世界遺産の十分条件〉
○真正性
建造物や景観などにおいて、形状や意匠、素材、用途、機能などがそれぞれの文化的背景の独自性や伝統を継承していること。
○完全性
世界遺産の顕著な普遍的価値を構成するために必要な要素がすべて含まれ、長期的な保護のための法律などの体制も整えられていること。
これらを満たしているものが、「世界遺産」に認定されるのである。
それでは、次回からは個別の資産について見ていきたい。
ⅴ)独自の伝統的集落や土地・海上利用の顕著な見本、人類と環境との交流を示す遺産。白川郷、バンディアガラの断崖(マリ)など。
ⅵ)人類の歴史上の出来事や伝統、宗教、芸術などと強く結びつく遺産。原爆ドーム審議(1996)以後、「他の基準とあわせて用いられることが望ましい」とされた。ゴレ島(セネガル)、ウルル=カタ・ジュタ(オーストラリア)など。
ⅶ)ひときわ優れた自然美や景観美、独特な自然現象を示す遺産。屋久島やフィヨルド(ノルウェー)など。
ⅷ)地球の歴史の主要段階を示す遺産で、地層や地形だけでなく、恐竜や古代生物の化石遺跡もこの基準が認められている。グランドキャニオン(アメリカ)やワディ・アル・ヒタン(エジプト)など。
ⅸ)動植物の進化や発展の過程、独自の生態系を示す遺産で、現在進行中の生態学、生物学の代表例も含まれる。小笠原諸島やガラパゴス諸島(チリ)など。
ⅹ)絶滅危惧種の生息域であり、生物多様性の保存のために重要な遺産。知床やドナウ・デルタ(ルーマニア)など。
○真正性
建造物や景観などにおいて、形状や意匠、素材、用途、機能などがそれぞれの文化的背景の独自性や伝統を継承していること。
○完全性
世界遺産の顕著な普遍的価値を構成するために必要な要素がすべて含まれ、長期的な保護のための法律などの体制も整えられていること。
それでは、次回からは個別の資産について見ていきたい。
【参考図書】
高城千昭「世界遺産20年の旅」