世界遺産マイスター/国宝の伝道師Kの「地球に感謝!」

世界遺産検定マイスター、国宝の伝道師保有の読書好き。書籍、世界遺産、国宝という切り口でご案内します。最近は「仕事の心理学」として、様々な事象を心理学的見地から考察しています。

【仕事の心理学】リーダーの視野狭窄。

仕事は、多数の人が集まって行う「アート」(田坂広志先生曰わく)。ただ、実際は、あくまでも、「上意下達」になりがち。

《ポイント》
●問題解決より、自分の感情解決。
本来、ミスが発覚したら、原因を追求きして、問題解決に注力すべき。しかし、リーダーの立場が上がれば上がるほど「何でこうなったんだ!!」という感情を解決する事が優先になり(←如何せん、本人は気づいてもいないことが多い)、本当の問題解決が隠されてしまう。

●ミスは全て「気の緩み」という思い込み。
体感だが、ミスの8割は「コミュニケーションギャップ(ズレ)」で発生している。しかしながら、20世紀型組織の組み立てでは、「ミスは気の緩み」という思い込みに乗っ取られていて、精神論な対策に陥ってしまう。

《問題の所在》
●自分はわかっている、他人はわかっていない、という思い込み。
リーダーは、「人事権という権力」を握っているので、つい、全能感を持ちがち。しかし、それは錯覚。
どうせ、人間の目玉は2つしかない。しかしながら、その限界に気づかず、「俺はわかってる、周りはわかってない」と思い込んでしまうと、判断がずれてしまう。そして、自分の思いを押し込むことで、周囲は「従うしかない」という諦めを感じ、モチベーションが低下する。それでは、仕事の成果は上がらない。かつ、リーダーからすると「メンバーが思考停止している!」という苛立ちまで生む(←自分が、そのサイクルを生んでいることには気付けない)。

このシステムを見ないと、リーダーという仕事はできないのではなかろうか。

自戒の念を込めて。

【米食わぬ1日。】

目先を変えたい、と思ったらパン食。そのやり方を知ったのは、デカい。

【朝食】
ピザトースト
・肉じゃが
・トマト
・味噌汁


f:id:worldheritagemeister-k:20180411223255j:plain


所要15分。米を研がなくていいのと、洗い物がない(炊飯器の内釜を洗わなくていい)のは、楽だ。

昼もパン。

【昼食】
・サンドイッチ(卵、ハムキュウリ)


f:id:worldheritagemeister-k:20180411223241j:plain


所要30分。卵を茹でる時間が少し短くて半熟だったので、レンチンで仕上げる。ゆで卵、単身赴任には時間的負担ばかり大きいなぁ。
サンドイッチが優秀なのは、弁当箱を洗わなくていいこと。ラップでくるんで、弁当袋に入れて出社し、ラップを捨てたら、もう終わり。いやぁ楽チン。

仕事で色々あり、ヘトヘト。でも、今日は名古屋フューチャーセンターでコラボ日直。ここに来ると、自分の狂ったトリムバランスが平衡を取り戻せるので、ありがたい。とても楽しい時間だった。

作り置きがあるので、ちと手を入れて。

【夕食】
・かき玉うどん
・ししゃも
・肉じゃが
・ナスとピーマン、ハムのオリーブオイル炒め
・味噌汁


f:id:worldheritagemeister-k:20180411223234j:plain


所要25分。何となく、米ではないのもを食いたくなった。こんな一日も、たまにはいいか。かき玉の技を使いたいだけ?(笑)

旨い飯は、疲労を回復させる。技術力、さらに向上させたい。

【読了】梶本修身「すべての疲労は脳が原因」

今年33冊目読了。東京疲労・睡眠クリニック院長の筆者が、疲労のメカニズムと対応方法を書き記した一冊。

〈お薦め対象〉
疲れと戦う現代人
〈お薦め度(5段階評価)〉
★★★☆☆
〈実用度(5段階評価)〉
★★★★★

自分の問いは3つ。
『なぜ疲労するのか?』には「活性酸素が脳で神経細胞を攻撃する。細胞が酸化ストレスに晒され、細胞本来の機能が維持できなくなる。運動疲労は、自律神経の中枢の疲労」。
『疲労の特性は?』には「一つの神経回路を繰り返し使うと、酸化ストレスで疲労する。ヒトの脳は、ランナーズハイのように、疲労感というアラームを、意欲や達成感で簡単に隠す。疲れがたまると、視野が狭くなる。」。
『疲労に対処するにはどうすべきか?』には「脳のワーキングメモリーを強化するため、複数のことを同時に考えて行動する。記憶に感動を伴わせ、タグ付けする。物事を多面的に見る、多くの人とコミュニケーションを取る、興味を広く持ち多趣味になる、など、脳を創造的に使う。」。

途中、かなり科学物質のマニアックな話になるので、そこは読んでて疲労する(←なんだ、この入れ子構造)。「きちんと寝る」「鶏ムネ肉、魚の尾鰭付近を食べる」「飽きたら、それに集中しようとせず、休む」などの当たり前な対策だけでないところは、勉強になる。「人の体は揺らいでいるので、自然の揺らぎを心地よく感じる」も、直感、わかる気がする。

新書だが、実はハードル高い。そこさえ留意しておけば、面白い一冊だ。

【仕事の心理学】面談の罠。

リーダーとメンバーの対話、ということは、昨今、かなり声高に叫ばれている。とはいえ、面談という手法、昔ながらの使われ方をすると、何の意味もないわけで。

《ポイント》
●リーダーがストーリーを決め込んでしまう。
面談の際、リーダーは「メンバーに、しっかり自分のメッセージを伝えよう」と、伝えることをリストアップしがち。そして、それが漏れなく話すことができれば、安心してしまう。面談の本来の目的は、「メンバーの心理にインパクトを与え、その行動の変容を導く」なのだが、それが果たされない。

●メンバーが安心できていない。
基本的に、メンバーは、リーダーに呼ばれて話をすると緊張モードに入る(「小学校の教員室症候群」とでも言うべきか)。だから、まずはリーダーがその緊張を解くことから始める必要があるのに、リーダーは「忙しい」を理由に、この手間を省きがち。これでは、心が通じる対話は深まらない。

《問題の所在》
●リーダーが自身の価値観を絶対視している。
この記事で「上司」「部下」という言葉を使わないのは、意図的。この言葉を使うと「リーダーが上、メンバーが下」というポジショニングが決まってしまうから(単語に「上下」という文字が入っている)。
本当に、自分に自信があれば、ポジションに拘らずに人間としてぶつかり合い、反省すべきは反省して、お互いの成長に目を向けられる。しかし、察するに、ほとんどのリーダーは「自分がセンスと努力で勝ち取った(と、思いこんでいる)」勝ちパターンを絶対視し、それをメンバーに押しつけることが正義、と思いこんでいるのではないか。
そして、「自身の価値観の押し付け」という面談が横行し、メンバーは疲弊する。

繰り返しになるが、面談の目的は、「メンバーの心理にインパクトを与え、その行動の変容を導く」こと。ここに立ち、メンバーとフラットでいること。これが、リーダーの面談に求められている、と感じる。

自戒の念を込めて。

【自炊も、その他も。】

色々と取り組む中で、自炊も拡張していきたい。

【朝食】
・ご飯
・ナスの炒め物
・トマト
コンソメスープ


f:id:worldheritagemeister-k:20180410214613j:plain


所要20分。まぁ、朝はこんなもんでも十分だな。生野菜、なにげに大事かも。

弁当は、少し手を加えて。

【昼食】
・オムライス
・豚野菜味噌炒め
・ナスの炒め物


f:id:worldheritagemeister-k:20180410214600j:plain


所要30分。オムライスは面倒だけど、食うと旨いので、つい作ってしまう。朝から誤爆でとんでもなく疲れたけど、旨い飯で心理的に回復。やっぱり、食は正義だな。

繁忙期も過ぎたので、泳いでから、自炊。

【夕食】
・卵かけご飯
・肉じゃが
・ナスとピーマン、ハムのオリーブ炒め
・味噌汁


f:id:worldheritagemeister-k:20180410214551j:plain


所要70分。作り置きゼロからは、ちと厳しかった…でも、繁忙期でないから、やった感もあり、いい心持ちだ。

明日は雨。ま、前向きに。

【読了】西野亮廣「革命のファンファーレ」

今年32冊目読了。芸人にして、絵本「えんとつ町のプペル」を爆発的にヒットさせた筆者が、現代のお金と広告について書き記した一冊。

〈お薦め対象〉
現代を生きる全ての人
〈お薦め度(5段階評価)〉
★★★★★
〈実用度(5段階評価)〉
★★★★★

自分の問いは3つ。
『今の時代は、昔と何が違うのか?』には「頑張れば報われる時代は終わり、変化しなければ生き残れない。インターネットが物理的制約を破壊し、あらゆるものが無料化した。貯金の時代から、信用を貯める『貯信』の時代に」。
『稼ぐために、何を考える必要があるのか?』には「人が時間やお金を割いて、その場に足を運ぶ動機は、いつだって確認作業。一番の広告は、作品のクオリティを上げること。他人が自分に時間を使いたくすることで、他人の時間を奪う。」。
『今の時代にどのように向き合うべきか?』には「スマホがカバーできない娯楽は体験のみ。やりたいことを掛け持つことは、これからを生きる術。答えはいつも行動が教えてくれる。歳を重ねることを、衰えではなく成長とする」。

とにかく、著者の精緻な洞察、分析に驚かされる。「人間は承認欲求の塊」「人は、自分のポイントを上げるために人を喜ばせている」など、本当にお見事!という感じ。「感情、常識、お金に支配されることを避ける」も、普段意識しているところで、実に共感できる。

「芸人の書いた本だろ?」と甘く見ると、痛い目に遭う。筆者は、地頭もいいし、猛烈に勉強している(本書でも「圧倒的努力」に言及している)。読書会の課題図書だったから読んだのだが、これは現代を生きる人にとって、必読の書だ。既出の知識が多いのだが、ここまで分かりやすく情報編集した筆者に脱帽。

【仕事の心理学】人間関係の陣取り合戦。

ある意見交換で、様々な話を聞いている中で。ワタクシの仕事方針に反発している人の、行動パターンが見えた。

《ポイント》
●陣取り合戦、やってる。
フラットな立ち位置の人が「Aさん、こうやって、自分にとって助かる」と言うと、ワタクシに反発する人が「それ、Aさんの手口だから。だまされないで!」と言い募る。でも、言われた人は「そうじゃないんだけどな」と思う。

●味方は、譲りたくない。
たまたま、「以前は、松浦の意図を汲みきれなかったが、だんだんレベルアップして、それができるようになった」リーダーに対し、反発する人が「あなた、松浦に最近怒られなくなったね。なんで?!」と、裏切り者扱いの発言。なんだそりゃ(爆)。

《問題の所在》
●自分が構ってほしいだけ。
ウダウダ言うものの、自己承認欲求が満たされないことを、八つ当たり的に文句を言っているだけ。人間的に、未熟。
実は、その人、偉い人と繋がってて、すぐチクるし、それで回し蹴り的にワタクシが被害を被る。でも、そんなの、いちいち気にせず、戦うしかない。「やっている事を粛々と評価する」以外、何もない。働かない担当の、クソな調整に踊らされるほど暇ではない。

人間、成功も、調整も、それなりでしかない。俺の興味は「成長」のみ。そこになら、全力で支援する。それ以外の私利私欲は、排除する。それだけ。

自戒の念を込めて。