世界遺産マイスター/国宝の伝道師Kの「地球に感謝!」

世界遺産検定マイスター、国宝の伝道師保有の読書好き。書籍、世界遺産、国宝という切り口でご案内します。最近は「仕事の心理学」として、様々な事象を心理学的見地から考察しています。

【名古屋のランチ店がわからん。】

今日も朝から早起き体制。

【朝食】
・卵かけご飯
・麻婆風野菜炒め
・鶏と野菜の煮物
・味噌汁


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所要20分。中華の味付けを応用する手法、使えるな。冷蔵庫の余り食材を片付けつつ、旨い。うん。

昼は、出張で来名された上司と。名古屋勤務なれど、自炊オッサン故にランチ店がわからず、3カ月に一度しか来名されない上司にランチ店を誘導いただく(爆)。何か妙だ…

夜は、名城大学へ。日直ミーティングだが、3月は繁忙期なので一回だけ。懇親会は、学生さんと話ができてよかった。俺の学生時代からすると、あまりにも意識が高いことに舌を巻く。すげぇなぁ……

【読了】遠藤周作「王国への道」

今年13冊目読了。筆者が、山田長政の生涯にキリスト教を絡めて活き活きと描き出した一冊。

〈お薦め対象〉
アジア、そして人に興味のある皆様
〈お薦め度(5段階評価)〉
★★★★★
〈実用度(5段階評価)〉
★★☆☆☆

自分の問いは3つ。
『人の行動特性は何か?』には「親身になって話を聞いてもらうと、相手のファンになる。野心は人をあさましくする」。
『人とうまく関わるには?』には「人をうまく動かすには、相手の野心を満たしてやる。時には、おのれのどうしようもない優しさを殺さねばならぬ。先人のよいところを見抜き、素早く取り入れる」。
『人生の真実とは?』には「笑っている者には毒がある。人間の醜悪な欲望は尽きることがない。富も権力も虚しい、人のみ死ぬときは一人だけ」。

…まぁ、そもそも、小説をこのテンプレートに乗せることが違う、という気もするが、本のまとめ方を一貫させてしまっているので仕方ない。
ラストの衝撃を含め、クリスチャンの筆者らしい愛情と、さすがの洞察力、筆致でグイグイ読ませる。人生の含蓄もあり、楽しめた。こういった本に、実効性を求めちゃいかんな(笑)。

【定番で切り回す。】

繁忙期は、作り置きと定番が軸になる。これも、こないだ読んだロイ・バウマイスター「意志力の科学」で書いてあったとおり「決断をするだけで、意志力は消耗する」から。そう考えると、マーク・ザッカーバーグが服を選ぶことすら回避しているのも、同じことなんだろうな。

…大それたことはともかく、現実。

【朝食】
・ご飯
・鰤の照り焼き
・鶏と野菜の煮物
・えのきと豆腐の味噌汁


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所要15分。味噌汁があると落ち着く。自炊は赤味噌、がすっかり定番(名古屋にいるから当然か)。

昼も、定番飯。

【昼食】
・親子丼
・鶏と野菜の煮物
・酢の物


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所要20分。いずれも定番、安定の旨さ。驚きも発見もないが、チャレンジするエネルギーは読書と仕事に振り分けるのが繁忙期の振る舞い。

夜は、東京から上司が出張しているので、意見交換。懇親の席上で、当方の自炊について、上司と同僚から「ストイックに作ってる」と言われる。そうなのかなぁ…

明日からも、頑張ろう。

エーリッヒ・フロム「自由からの逃走」

今年12冊目読了。社会心理学者にしてメキシコ大学教授の筆者が、ナチスドイツ政権が席巻する世の中に対して社会心理学の立場から反論を書き記した一冊。

〈お薦め対象〉
真実の自由を生きることを求めるすべての人
〈お薦め度(5段階評価)〉
★★★★★
〈実用度(5段階評価)〉
★★★☆☆

自分の問いは3つ。
『人間と社会の特性は何か?』には「自由が近代人に与えたのは、独立と合理性、孤独による個人の不安。社会過程の力学の理解には、個人の心理的過程の理解が必要。生命は、成長と表現と生存を求める。」。
『人が自由から逃走するのは何故か?』には「慣習、義務、圧力に従って決断するほうが楽。不安を和らげ、恐怖を避けるために個性と自己の統一性を完全に屈服させる。自我の成長は社会的に妨げられる。」。
『どうすれば、真実の自由を生きられるか?』には「自分自身で考え、感じ、話すことで誇りと幸福を得る。全ての人間との積極的連帯。人間の個性の成長と実現は目的それ自体と知る」。

古典故、読みにくい点はあるものの、第二次大戦を目前にしてこれだけの洞察をしていたことが凄いし、そこから80年ほど経っても人間の課題が似たり寄ったりなことに絶望を覚える。
何にせよ、自由に向き合おうとするときの孤独に流されず、自分自身で考えろ、というのはハンナ・アーレントとも通じるものがある。人生を主体的に生きること。それが、真実の「自由」であることを、改めて自覚させてくれる。さすがの名著。一度は読むべき本である。

【繁忙期体制と自炊。】

いよいよ、繁忙期体制。自炊は、工夫よりも継続を重視するモードへ。

今日は東京出社。昼は外食、ランチ880円は高いよなぁ…

名古屋に戻って、残業。まだそんなに激烈ではないので、買い出しして、泳いで、作る。とはいえ、作り置きがないので、なんとかせんと。

【夕食】
・ご飯
・鰤の照り焼き
・酢の物
・鶏と野菜の煮物


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所要60分。味噌汁までたどり着かず、煮物を汁代わりにする。でも、純和食で、旨い。作り置きなしということを考えれば、及第点だな。

三月末に繁忙期が終わるまで、半年の自炊経験を生かして頑張ろう。

【課題図書の絶え間なき波濤。】

最近、本のアウトプット(読了書評)を一定量増やしてみた。

そしたら、連動するが如く、フェイスブックでバシバシと「良書の紹介」が来るようになった。打ち寄せる波濤の如し。

…まぁ、読書量を絞っていた時には、自分の目に止まらなかった(=脳は、自分の見たいようにしか世界を見ない)だけなのだろうが、なんだかサイクルがグルグル回っている。以前、年間100冊以上読んだときは、追い立てられるように「数を読まねば!」という感じだったのが、今は明らかに「こいつを、今、読め!」と、順次差し出されてくる感じ。

件数という「数」を直線的に追う流れから、紹介という「エネルギー」を円環で追う流れへ。
そうであれば、今まさに旬である本たちを読むしかない、のだろう。

【あれもこれも。】

今年に入って、半ば意図的にアウトプットを増やすようにしている(ブログにしても、名古屋フューチャーセンターしてしも、朝活にしても)。そうすると、自然、インプットの量が増える。何故?そうしないと、すぐに自分の中の「材料」が枯渇してしまうから。

感覚的には、アウトプットを1増やすとなると、インプットは5増やす必要がある。当然、自身に求められる処理スピードのレベルが変化する。

最初の頃は「こんなん無理だ、睡眠を削るしかないんじゃね?」と思った。しかし、睡眠を削ると能率が下がるので、それはしたくない。鍵は、本の多読と同様「慣れ」てくることなのではなかろうか。まだリズムが作れていないが、乗ってくればいける、という気もする。

世の中には、「こんなん、有り得んだろ…」という処理スピードを誇る人が、山のようにいる。しかし、彼我の力量の差は、(勿論、基礎能力の差は否めないとはいえ)「処理スピードのレベル向上」に取り組んだか否か、の差でもあるように感じる。

「自分にはできっこない、あれかこれか、のトレードオフだ」という思い込みのロックを外し、「まだできるはず。あれもこれも、と欲張ってもいい」という認知へのシフト。「限界を超える」って、案外、そこがポイントなのかもしれない。

そして、そのシフトを支える体感が「エネルギーは『消費』するものではなく『循環』するもの」というイメージ。エネルギーを使ってできた「空きスペース」を休養で埋めるのではなく、インプットで埋めれば、エネルギーが加速する。
むしろ、エネルギーを使ってできるのは「『飽き』スペース」という認識で、いいのかもしれない。飽きるなら、インプットで埋めればよい。

もう少し、この「負担感」に向き合おう。自己を伸ばすチャンスととらえて。