世界遺産マイスター/国宝の伝道師Kの「地球に感謝!」

世界遺産検定マイスター、国宝の伝道師保有の読書好き。書籍、世界遺産、国宝という切り口でご案内します。最近は「仕事の心理学」として、様々な事象を心理学的見地から考察しています。

【あれもこれも。】

今年に入って、半ば意図的にアウトプットを増やすようにしている(ブログにしても、名古屋フューチャーセンターしてしも、朝活にしても)。そうすると、自然、インプットの量が増える。何故?そうしないと、すぐに自分の中の「材料」が枯渇してしまうから。

感覚的には、アウトプットを1増やすとなると、インプットは5増やす必要がある。当然、自身に求められる処理スピードのレベルが変化する。

最初の頃は「こんなん無理だ、睡眠を削るしかないんじゃね?」と思った。しかし、睡眠を削ると能率が下がるので、それはしたくない。鍵は、本の多読と同様「慣れ」てくることなのではなかろうか。まだリズムが作れていないが、乗ってくればいける、という気もする。

世の中には、「こんなん、有り得んだろ…」という処理スピードを誇る人が、山のようにいる。しかし、彼我の力量の差は、(勿論、基礎能力の差は否めないとはいえ)「処理スピードのレベル向上」に取り組んだか否か、の差でもあるように感じる。

「自分にはできっこない、あれかこれか、のトレードオフだ」という思い込みのロックを外し、「まだできるはず。あれもこれも、と欲張ってもいい」という認知へのシフト。「限界を超える」って、案外、そこがポイントなのかもしれない。

そして、そのシフトを支える体感が「エネルギーは『消費』するものではなく『循環』するもの」というイメージ。エネルギーを使ってできた「空きスペース」を休養で埋めるのではなく、インプットで埋めれば、エネルギーが加速する。
むしろ、エネルギーを使ってできるのは「『飽き』スペース」という認識で、いいのかもしれない。飽きるなら、インプットで埋めればよい。

もう少し、この「負担感」に向き合おう。自己を伸ばすチャンスととらえて。

【読了】小川洋子×河合隼雄「生きるとは、自分の物語をつくること」

今年11冊目読了。作家と心理学者の筆者が、対談内容をさらりと書き記した一冊。

〈お薦め対象〉
生きることに迷う、生きることに向き合おうとする人
〈お薦め度(5段階評価)〉
★★★★☆
〈実用度(5段階評価)〉
★★★☆☆

自分の問いは3つ。
『世の中の法則は?』には「分けられないものを明確に分けた途端に消えるのが魂。自然と繋がりすぎると客観的考察ができなくなる。生命とは矛盾をはらんでいる」。
『人間の陥りがちな行動特性は?』には「自分の知っている範囲内で個に執着する。ありのままの現実を受け入れず、その人なりに物語化して記憶にしていく。了解不能なことは、相手を置き去りにしても了解する」。
『人間はどう生きるべきか?』には「やさしさの根本は死ぬ自覚であることを忘れない。沢山の選択肢を持ち、その中からパッと最善手を選ぶ。厳密さと曖昧さの共存を考え、矛盾をごまかさない」。

対談形式で、さらりと読める文庫本。やや散漫な印象もあるが、狙って絞り込まない以上、こうなるのだろう。深い考察というより、軽く読んで、引っかかったところをキーに内省する、という読み方がいいのかもな。

【読了】ジョージ・E・ヴァイラント「50歳までに生き生きした老いを準備する」

今年10冊目読了。ハーバード大学医学部教授の筆者が、よき年の取り方を書き記した一冊。

〈お薦め対象〉
40代で、その後に迷いを抱く人
〈お薦め度(5段階評価)〉
★★★☆☆
〈実用度(5段階評価)〉
★★★★☆

自分の問いは3つ。
老いるとはどういうことか?』には「継続的な人間の成長と認識するには、革命的なパラダイムの転換が必要。体としては、健康寿命を伸ばすライフスタイルをいかに獲得するか。心としては、日々の生活における生きがいの見つけ方。」。
『生き生き老いるための条件は?』には「個人的資質としては①将来志向②感謝と寛容③親身に他者を愛し支える④物事を人々と共に行おうとする。健康な老いの要因は①非喫煙者または若い頃に喫煙をやめている②成熟した防衛機能③アルコール依存症がない④健康的体重⑤安定した結婚生活⑥適度の運動⑦高学歴。発達課題としては①アイデンティティ②親密性③職業の強化④生殖性⑤意味の継承者⑥統合。」。
『どのように行動すれば、生き生き老いるのか?』には「自己向上の欲を持つ。円熟した対応戦略として①利他的行為②昇華③抑制④ユーモアを持つ。退職後にやりがいを持つために①仕事仲間以外のネットワークを持つ②遊びを再発見する③創造する④生涯にわたって学び続ける」。

分厚い本だが、事例を繰り返している感が強いので、真意はシンプル、かつ納得がいく。ただ、この内容なら、リンダ・グラットン「ライフシフト」を読んだほうがいいかも、なんて思ったりする。要約としては、ここにまとめたことで十分だろう。

図書館で借りて読むなら、お勧め。実際、自分もそうだった。買うか?といわれると…ごめんなさい(苦笑)。

【我慢モードへ。】

今月、来月は繁忙期。遊ぶ、チャレンジする、というモードから、我慢のモードへ。無理せず、作り続けることにシフトするぞ。

【朝食】
・ご飯
・鶏と野菜の煮物
・大根ともやしの麻婆
・味噌汁


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所要5分。作り置きで回すので、簡単。煮物は何かと便利だ。

今宵は、打ち合わせのため、弁当は調整と栄養のバランスを考えながら。

【昼食】
・焼き鳥丼
・ナスとヒラタケの回鍋肉風
ミニトマト


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所要35分。中華料理の味付けを、色々な食材に使うという手法は、なかなか使える。いい技を覚えたなぁ。でも、一つ失敗したのは、メインに刻み海苔をかけなかったこと。絶対、旨かったはずだよな…もったいなかった。

夜は、合同日直をさせていただく畏友と意見交換しながら、企画会議。1+1>2となる場、創りたいなぁ。まぁ、できそうなデザインは描けて、いける手応え。忙しくなるけど、自分のブラッシュアップとアウトプットは絶対に確保しよう。

【読了】ロイ・バウマイスター、ジョン・ティファニー「意志力の科学」

今年9冊目読了。フロリダ州立大学 社会心理学部教授の筆者が、意志の力の源泉と、コントロールの仕方を書き記した一冊。

〈お薦め対象〉
意志をコントロールしたい全ての人
〈お薦め度(5段階評価)〉
★★★★★
〈実用度(5段階評価)〉
★★★★★

自分の問いは3つ。
『意志力の特性は?』には「量に限りがあり、使いすぎると疲労する。全ての種類の行動の意志力の出所は一つ。時間をかけて訓練すれば強化できる」。
『意志力はどうすると低下するか?』には「目標の対立。精神的疲労。思考のコントロール。感情、衝動の制御」。
『意志力を鍛えるにはどうすればよいか?』には「邪悪な心と戦う。自分の規律を重んじる。目標は3つまでにする。記録をこまめにつける。整理整頓する。感情を強烈に感じるか監視する」。

グルコースを味方につける、という発想がすごい。この他にも「人生でうまくいく能力は、知能と自己コントロール能力」「ストレスへの対処のため、脳に十分な燃料を送る」など、非常に示唆に富む。

視野が広がるし、実用的だし、それでいて読みやすいので、ぜひ、一読をお勧めしたい。

【作り置きで手抜き。】

家からの援助物資があり、あまり買い出しせずに切り回せるのは助かる。かつ、作り置きもある。よしよし。

【朝食】
・カレーライス
・大根ともやしの麻婆
・大人のポテサラ


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所要5分。朝カレーは元気が出る。朝から脂の多い洗い物になるのが難点だが…

昼も、作り置きと、手抜き料理。

【昼食】
・味噌そぼろと卵の二色丼
・鶏と野菜の煮物
・大根の皮のきんぴら


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所要20分。大根の皮のきんぴらで、野菜の価格高騰と戦う。春野菜が出てくるまでは、我慢の料理が続くなぁ…

夜は、朋友と会食(こちらとしては、飲み)。やっぱり、挑戦している人と話をするのは刺激になる。既存の枠では測れない時代ということを痛感。そして、「朋友」というより、進む道は違えど、モチーフを同じうする「盟友」であることを、確信。ホントに楽しく、学びの多いひとときだった。ありがたや。

一月も終わりだが、通常期故、無事作りきって当然。二月、三月の繁忙期は、仕事も自炊も踏ん張りどころだ。

【読了】ジェームズ・アレン「原因と結果の法則」

今年8冊目読了。わずか9年の作家生活を送ったの筆者が、人としてどう生きるかを書き記した一冊。

〈お薦め対象〉
未来に、結果を掴みたい人
〈お薦め度(5段階評価)〉
★★★★☆
〈実用度(5段階評価)〉
★★★★☆

自分の問いは3つ。
『世の中の法則とは何か?』には「私たちは、自分の思いによって創り上げられている。穏やかな人は、自分を正しくコントロールできる。苦悩の役割は、無益で不純なものを焼き払うこと」。
『何が人を苦しめるのか?』には「疑いや恐れは信念の敵。苦悩は、常に何らかの方面の誤った思いの結果。良い結果に狙いを定めながらも、その結果と調和しない思いをめぐらすことで、達成を自ら妨害する」。
『人は、どう生きるべきか?』には「正しい思いを選んで巡らし続ける。思いを目標と勇敢に結びつけ、創造のパワーを生む。成功を願うなら、相当の自己犠牲を払う。」。

やや、目標にとらわれすぎ、つい「思い定めたらまっしぐら」という方向になりがちなリスクはあるが、書いてあることはなかなか理解できる。「自己コントロールは強さ」「正しい思いは熟練技能」「穏やかさはパワー」は、全くそのとおり。読みやすいので、一度読んでみてもいいかも。