世界遺産マイスター/国宝の伝道師Kの「地球に感謝!」

世界遺産検定マイスター、国宝の伝道師保有の読書好き。書籍、世界遺産、国宝という切り口でご案内します。最近は「仕事の心理学」として、様々な事象を心理学的見地から考察しています。

【通勤時間の活用。】

先日、社内の人から「いっつも忙しいのに、どうやって資格の勉強したり本読んだりしてるんですか?」と問われた。それなり長い通勤時間を活用、というのが答え。
この活用と、それを妨げる罠について考えてみた。

《ポイント》
●いったん定義をすると、変化させるのが嫌い。
「通勤時間」であるのは、間違いない。しかし、その時間を別のことに活用させるかどうかは自分次第。
ところが、脳みそはいったんラベルを貼ると、それを変化させるのを嫌う。なので、「通勤時間」を他に転用させる気持ちがなくなってしまう。

●「何かをするには環境が整う必要がある」という思いこみ。
読書も、ブログを書くのも、国宝の勉強するのも、本かスマホさえあればできる。でも、つい「何かするには、まず環境を整えないと」と思い込みがち。ウォーミングアップに時間と手間を掛け過ぎてるだけなのだが。

《問題の所在》
●脳みそは、いくらでも「都合のいい言い訳」を考える。
人は誰でも「自分は理性的」と思い込んでいる。だが、実態は情動に振り回されており、自分が「理性的」と思っている判断、分析は、情動への「理屈の後付け」に過ぎない場合が多い。
…ので。人間は、かくも理性的にダイエット、禁酒禁煙に失敗するのだ(爆)。

前提を疑いながら、言い訳に流されない。それをモノにするには、やはり三週間続ける=「習慣という怪物を手懐け、味方につける」しかない、ということなのだろう。

自戒の念を込めて。