今年114冊目読了。言わずもがな、現代の最強棋士である藤井聡太七冠が、デビューしてから平成30年度までの対局のうち、観るものを圧倒する鬼手を振り返る一冊。
藤井聡太先生の対局の中から、盤面があって「次の一手」を考えさせるもの。将棋好きの端くれには、到底思い付かないような見事な手が101手も入っていて、ただただ圧倒される。将棋というゲームの面白さ、深さを気づかせてくれる、そんなスーパースターだと改めて痛感。
「藤井は対極ともいえる二つの顔を持っている。優勢な将棋は徐々にリードを広げ、収束は最速を目指す。苦しい将棋ではアッと驚く勝負手で逆転を引き寄せる」「藤井将棋は厚みを重視して基本に忠実だが、角と桂で変化とアクセントをつけるのが非常にうまい」は、確かにそのとおり。いやはや、圧倒されるばかりだ…