現在の職場は、たまたま全体的にパソコンの技術力が低いため、「相対的に」自身のパソコン技能が高い、という評価になっている。ただ、Excelのマクロが組めるわけでもなく、世間の標準には追い付いていないので、まだまだ勉強が必要だと感じている。その気持ちを支えているのは、27歳当時に上司から言われたキツい一言だ。
<ポイント>
●本質をえぐる一言は、心に刺さる。
その一言とは「君の作りたい資料なんて、パソコンでは全部できるんだよ。君が操作を知らないだけだ」。しかも、使いこなしている方に笑顔でさらりと言われたので、より心に残っている。
●日々の試行錯誤で身につけていく。
さすがに悔しかったので、資料作りにこだわるようになった。大事にしたのは「実際に作りこんでいく際に学んでいく」という方法。切実だし、ググればそれなりにやり方は出てきたので、それを順次体得していった。なので、知識として体系だっているかは疑問だが、「それなり使える」ものにはなっていった。
<問題の所在>
●実践を伴わない学習は、身に付かない。
ありがちなのが、「パソコン技能を身につけるために通信教育やテキストで覚える」というもの。だが、Excelで「リンゴがいくつでいくら、ミカンがいくつでいくら」なんて、実用性ゼロのファイルを作っても実感がなさ過ぎて身に付かない。物事は「自分が必然に追われて、真剣に学ぶ」ことで体得できていくのだ。
職場には相変わらず「一本指打法」の人もいるが、そのうち音声入力が当たり前になり「え?昔ってキーボードとか訳の分からないもの使っていたんですか?めんどくさっ!」と言われるようになるだろう。日々、技術にキャッチアップする努力を怠らないようにしたい。
自戒の念を込めて。