【読了】今年57冊目読了。ドイツの生んだ圧倒的巨匠の名作。
…自身の文化レベルの低さを謗られるとしたら、仕方ない。甘んじて受け容れよう。
それにしても、本当に読みにくすぎる。「魔の山」を読んだときも思ったのだが、ドイツ人特有なのか、説明がいちいちめんどくさい。その描写の緻密さ(と、著者は思っているのだろう)故に、読者が「読む気をなくす」ということは、一切無視している気がする。
確かに、話は面白い。世成り功遂げた人物が、瑞々しい若さに触れ、捕らわれていく、というのは興味深い。
…しかし。あまりにも表現が回りくどく、読むだけで疲れる。それが好きな人にはたまらない、のかもしれんが…
ということで。興味があればお薦めするが、なければ読まないで全然OK。そう、思う。