世界遺産マイスター/国宝の伝道師Kの「地球に感謝!」

世界遺産検定マイスター、国宝の伝道師保有の読書好き。書籍、世界遺産、国宝という切り口でご案内します。最近は「仕事の心理学」として、様々な事象を心理学的見地から考察しています。

【18きっぱー世界遺産の苦闘と苦悩。】

18きっぱー世界遺産。それは、苦しみの代名詞でもある(笑)。

いや、特に山陰地方は、列車本数が信じられないほど少ないので、色々綱渡りになるのだ。かつ、今日の最終列車なので、接続取れなければその瞬間にドボンだし。とはいえ、「じゃ、一本前の列車にしよう」とすると、3時間(!)前の列車になるし、やれやれ。

とにかく、早く山陽筋に出たい(←本数が多いので、遅れが出ても何とか切り回せる)。でも、石見銀山は山陰の奥地。うーん。

しかも、もともと漫喫に泊まろうと思っていたが、嫁から「さすがに、それはやめた方がいい」と言われ、宿探し。なかなか空きがなく、小野田港(完全に、セメント関連対応の宿だよな…)のビジネスホテルをネットで予約するも、電話がかかってきて「21時門限なので、23時過ぎに来られても対応できない」とのこと。いやいや、だったらネットでレイトチェックインできるように載せるなよ。慌てて代わりを探し、何とかしたけどさ…

まぁ、考えてもしょーんない、進むしかない。ということで、大田市から一気に益田を目指す。


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普通のリズムでは、夕飯は益田駅18時50分着で買うのが妥当なのだが、そもそも5分乗り継ぎというリスクがあり、食いっぱぐれると苦しいので、大田市で買うことに。名物の角寿司(かくずし)、320円が16時以降半額で160円。これは嬉しい。


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…しかし。車内で食ってみると、これのどこが名物なの?単なるちらし寿司の具が間に挟まってるだけじゃん…実に普通な味わい。金額的に、文句は言えないが、メシウマな山陰で、これだけ飯を外すのも全くいかがかと…

でも。益田駅に着いてみると、売店、18時半で閉まってる!!全くいけてない角寿司だったけど、食っといて正解だったわけだ。何だか悲しい正解だ…そして、ここから山口線に入り、山陰地方を離れるため、完全に「飯外し」な山陰旅となってしまった。

まぁ、重厚な国鉄継承のディーゼルカーで、読書は進むが、食い物の恨みは厳しいものがある。しかも、150キロ超級と思しきオッサンが四六時中くっちゃべっててうるさいうるさい。隣の女性二人連れも眉を顰めまくり。こういう事、気をつけないとなぁ。


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山口駅で乗り換えるも、3分じゃ到底飯は買えない。ってか、20時半過ぎでは、飯売ってる気配、まるでない。そもそも、ここまで真っ暗闇を走ってたようなもんだからな。でも、ここ、県庁所在地なんだけどなぁ。


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そして、新山口駅。ここの9分乗り継ぎがラストチャンスだが、案の定、売店は閉まってる、が!コンビニ(セブンイレブン)が開いてる!いや、あなた、ホントにconvenienceだよ。ありがたい。たかがコンビニスナックに、これだけ助けられる思いになったのは初かも。かつ、温かいし(←これが有り難いレベルに突入している)。


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ここから下関まで、久々の「電車(≠気動車)」。かつ四両編成。加えて複線。いや、めっちゃ都会に来たなぁ、おい!!コンビニがあったことも含めて、21世紀に帰ってきた感じがする。車掌が女性だし(→山陰はワンマンが多いし、多分、女性宿泊設備を作る投資に見合う要員確保ができないと見た)。

下関で乗り換えて、九州エリアへ。関門トンネル通過。乗務員の制服が、JR九州に変わった。思えば遠くへ来たもんだ。そして、小倉を通って、目的地へ。


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石見銀山から七時間。着いたのが「カンダ」(笑)という事実。まぁ、それ以上でも以下でもない。明日も、頑張ろう。


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【世界遺産:石見銀山を満喫。】

雨は温泉津温泉で止んだものの、天気は曇りがち。9時過ぎの列車で、大田市へ移動。


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そこから、バスで石見銀山へ。かなり人が多い。さすが世界遺産(嬉)。30分ほどで、銀山柵内である大森地区へ。しかし、ここで時ならぬ雨…でも、レンタサイクルの兄ちゃんが「大丈夫、すぐ止みます!」と言ってるのを信じる。いや、レンタサイクルは電動2時間700円、てめぇの足は何時間でも0円だから借りないけど(笑)。

幸い、小雨になってきたので、まずは世界遺産登録票を閲覧。いやぁ、テンション上がるなぁ(←世界遺産オタク)。来たね!って、実感する。


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そして、銀山柵内のそぞろ歩き。街並みというか、田舎道の雰囲気がとてもいい。でも、ちょいちょい「江戸時代の建物」とか出てくるのも、また楽しい。さすが世界遺産


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ちょっと横道に入って、清水谷製錬所跡地へ。ここ、明治に鉱石を掘ろうと巨大な製錬所を作ったんだとか。僅か一年半で撤収する、という、圧倒的な見通しの悪さを今に伝える残念な遺構だが、考えてみると、コイツが一山当てていたら、ガシガシ開発されて、結果、世界遺産登録されなかったかもしれない。世の中、何がどうなるけ、わからんもんだ。


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曇天のおかげで、快適な散策をしながら坑道へ向かう。そこここに掘り跡(もちろん、立ち入れないようにしてある)があり、ここのシルバーラッシュの激しさを偲ばせる。

そして、メイン観光ともいうべき「龍源寺間歩」という坑道へ。たまたま現地ガイドのタイミングが合ったので、ツアーに参加。ラッキー!


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坑道は、涼しいどころか寒いくらい。なんと12℃!これは凄い。そして、掘り跡がこれまた凄い。江戸時代、鎚と鑿だけで銀を削っていたというのだから驚きだ。しかも、それで世界の三分の一も生産していたのだ!!色々な意味で、恐るべし、だ。


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ガイドツアーのおかげで、色々な話が聞ける。腰に縄ではなく藁紐をつけていたのは落盤時の非常食だった(!)とか、男子に限り児童手当があったがそれは後の掘り師の確保のためだとか、失業保険制度があったがこれも幕府の労働力囲い込みとか、いやはや、政策と欲望と現実が渦巻いていたことがよくわかる。実に面白い。

街に戻るときに、また降雨。まぁ、これも長くはなかった。むしろ、かんかん照りだったらバテバテだっただろうから、よしとしよう。

昼食は、蕎麦。朝、食うところもコンビニもなかったので食いそびれていて、大盛りにしたのだが、これが大失敗!!蕎麦がボソボソしていて、全く旨くない。傲慢かましてよかですか?だが、正直、俺が作る飯のほうが旨い。こんなん、世界遺産で商売しちゃいかんだろ。御前の蕎麦は、もう食わねぇよっ!(店名を文章に仕込んであります。行かれる方は、この店だけは回避してください)。


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テンション落ちて、再度観光。でも、江戸時代の風情をそのまま残す街並みに、少し元気が戻ってくる。「時代を超えたものが、今なお生きている」というのは、なるほど価値がある。ただ、人の多いこと多いこと。まぁ、自分も世界遺産でなければ訪問していないのでなんとも、だが、これだけ人が来ると保全が気になる。でも、観光で金が落ちるのが保全の原資にもなるので、痛し痒し、か…この問題、何度考えても答えが出ない。


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そこから、世界遺産センターへ。どんなものか、お手並み拝見、というくらいのつもりだったが、あに図らんや、凄い充実っぷりで目を見張る。実はこの石見銀山世界遺産登録の際に、専門機関のICOMOSからは「登録延期」勧告を受けながらも、補足資料を用意して巻き返し、世界遺産委員会で登録を勝ち取った経緯があるのだが、その熱量を感じずにはいられない。映像などを駆使して、これで入場料300円は、めっちゃ安いぞ。ついつい、じっくり拝見してしまった。


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かくて、食事以外は大満足の世界遺産逍遙だった。ぱっと見の派手さはないが、裏のストーリーを知れば知るほど深くなる。そんな、味わい深い遺産だった。

【世界遺産:温泉津温泉へ。】

前日、名古屋で昼に盟友達と懇親してから、一気に西へ。大阪から夜行バスで浜田へ向かう。このお盆休み、前年の「18きっぱー世界遺産~灼熱の東日本編~」に続き、「第二弾!18きっぱー世界遺産~苦闘の西日本編~」と銘打って、世界遺産を逍遙する貧乏旅行に出かけることにしたのだ。盟友の一人の「タイムイズマネーです」の発言が羨ましい…

夜行バス(津和野エクスプレス)、なんと臨時便で四台での運行。凄い需要だ。40過ぎのオッサンに、四列シートは厳しいな…と思っていたが、たまたま隣席が来なかったので、2席使えた。これはラッキー。立ち上がりの疲労蓄積度合いが違う。それでも、飲み疲れはあるのだが……考えない事にしよう。

早朝の浜田は小雨。止んでほしいなぁ。バスは快調に飛ばし、5時30分着のところ、5時18分着。これまたラッキー!というのも、ローカル線なので、5時20分発の次は6時35分。一本前に乗れるのはでかい!とダッシュで乗車。重厚な国鉄継承のディーゼルカーで、山陰の旅を始める。


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そして、温泉津温泉へ。ちょうど雨が止んで良かった。世界遺産石見銀山の構成資産である(銀の運搬港と、銀山労働者の休養所という位置付け)。鄙びた、としか表現のしようがないが、泉質はいい。何より、外湯が6時からなのは、夜行バス明けにはありがたい。ゆっくり浸かれた。バスの疲れを温泉で癒やす、という計算通り、サッパリ。どうせ列車は当分来ないし、寝不足と湯上がりで、まったりできた。


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さぁ、列車が来たら、石見銀山を目指すぞ。

【旨いが見た目が恥ずかしい。】

今日からお盆休み。嫁と子供は実家に帰ったので、わざわざ横浜に帰っても「ぼっち休日」なので、帰らずの休み。

朝食は、余り食材使い切り。冷凍ご飯なので、お茶漬けも味気ないなぁ…と、一工夫することに。卵も、最後の一個が残っていたし。

【朝食】
・オムライス
・だし
・ニンジンしりしり
・ワカメとゴマのコンソメスープ


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所要25分。いや、なかなか旨いんだ。それは間違いない。ただ、何が問題って、アラフォーのオッサンの朝食のビジュアルとしては、あまりにこっ恥ずかしい仕上がりになっちまったこと。俺は、一体独りで何をやってるんだろうか…ヤバいなぁ、メンバーに「うちの職場のトップ3に入る女子力」と称されているのが、さらに酷くなりそうだ…(まぁ、女性メインの職場で、アラフォーのオッサンがトップ3の女子力って、女子頑張れよ、という気がせんでもないが)。

昼は、会社の盟友たちと意見交換、そのあとはお出掛け。本業(?)の世界遺産を逍遙する旅に出よう。

【反省から反転できず。】

さすがに昨日は酷かったので、反省。久々に、得意の山形名物「だし」を作る。

【朝食】
・ニンジンしりしり丼
・だし
ゴーヤとニンジンのポン酢和え


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だしを作ったので、所要40分。まぁ、だんだん慣れてきたってところだな。

そして、弁当。

【昼食】
・親子丼
・だし
ゴーヤとニンジンのポン酢和え


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…いや、反省が生きてない…あーあ。まぁ、メインが変わったところが進歩か。それもまた情けない気もする…旨いんだけどね。

せめて、夕食は何とかしよう。と、思ったのだが…

【夕食】
・カレーそうめん
・ニンジンしりしり(ゴマだれ)
・だし


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…まぁ、似たようなもの。作り置きベースで、所要20分。このくらいは、何とかなる、というか、適当だよな…包丁使わず、味噌汁作らず。突然の降雨で買い出し断念した影響なのだが。

ありもの使い切ったら、また作り置きが必要だな…

【反省すべき不出来。】

2日連続、同じようなメニュー。こんなのブログに上げてもデジャヴ感満々だが、覚えてる人はいねぇし(笑)、自分の備忘メモとして。

【朝食】
・ニンジンしりしり丼(ケチャップ)
・ナスとゴーヤの味噌炒め
ゴーヤとニンジンのポン酢和え
・豆腐とナスの味噌汁


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所要30分。ニンジンしりしりは、サバ缶を使う。なかなか旨い。肉類を買わなくても、缶詰めあれば、何とかなるもんだ。

そして、昼食。イヤになるほど同じメニュー。

【昼食】
・ニンジンしりしり丼(めんつゆ)
・ナスとゴーヤの味噌炒め
ゴーヤとニンジンのポン酢和え


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当然のこと、所要5分。これを料理というのか?と、自分でも疑問に思うが、まぁ一応自炊の分類には入るだろう。それにしても、朝と昼の被りっぷりが酷い。「男の一人飯ってなぁ、こんなもん」と思えばそうなのだが…反省。

夜は意見交換があるので、なし。使い回しの運用がうまくいかず、ホントにダメダメの典型のようなメニューだった。あーあ。

【Go!Yeah!Festival】

苦手な横文字をタイトルにしたくなるくらい、義父から頂戴したゴーヤがでかい。ゴーヤチャンプルー三食分と、ゴーヤとナスの味噌炒め四食分を作っても、まだ一本残ってる。有り難いんだけど、自分の想像力(創造力?)が試される(←そんな大層なもんでもないが)。

朝食は、昨日の作り置きベース。

【朝食】
・ご飯
ゴーヤチャンプルーケチャップ)
・おくらのポン酢和え
・ナスとゴーヤの味噌炒め
・豆腐とナスの味噌汁


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おくらを茹でたので、10分。まぁ、さくっと。それにしても、ゴーヤチャンプルー、旨いなぁ。色々な味付けが楽しめるのも、優秀だ。

昼食も、味付け変えたのみ。

【昼食】
ゴーヤチャンプルー丼(めんつゆ)
・ニンジンのおかか和え(醤油)
・ナスとゴーヤの味噌炒め


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これまた、ニンジンの千切り(器械活用)で、10分。ニンジンがなければ、また妻子に「ピーマンだらけ弁当の次は、ゴーヤだらけ弁当かいっ!」と笑われるところだったので、何とか回避(一体、何のために作っているのやら…)。
いや、ゴーヤチャンプルーを考えた人に感謝だ。三食連チャンだったが、どの味付け(焼き肉のたれ、ケチャップ、めんつゆ)も旨い。それにひきかえ、昨日の900円もしたランチのマグロフライのいけてなさときたら…(←損した感を引きずりまくり)。

といっても、夜になってもゴーヤ様は一本、冷蔵庫に鎮座ましますわけで。

でも、端末設定やら、色々あって、翌日に…まぁ、やむなし。