世界遺産マイスター/国宝の伝道師Kの「地球に感謝!」

世界遺産検定マイスター、国宝の伝道師保有の読書好き。書籍、世界遺産、国宝という切り口でご案内します。最近は「仕事の心理学」として、様々な事象を心理学的見地から考察しています。

【大阪悲願の世界遺産、誕生。】

ついに、きた。百舌鳥・古市古墳群世界遺産登録。これにより、有史史上初の「大阪の世界遺産」が誕生した。もちろん、保全・歴史経緯は重々承知しているが、「東京」と比類する商都として栄えながら、現代においては衰退の道を辿っている大阪に、大いなる観光の「目玉」ができたことは、大変喜ばしい。
 
…勿論。世界遺産というものは「保全」が前提であり、「人類の宝を未来に引き継ぐ」のが本旨である。故に、これらの古墳群も、大切に保存する必然がある。
とはいえ。既にして、その保全には多大なる労力と知恵が割かれているのであり、この流れを維持することが大事。むしろ、世界遺産ブームで観光に荒らされないことのほうを意識すべき。
 
まぁ、佳きにつけ悪きにつけ、これらの古墳群は上空から出ないとフォトジェニックではない(=インスタ映えしない)。よって、過度に荒らされることはなかろう。
 
逆に、どう「魅力を伝えるか」。そちらの課題と「保全」の両立が問われている、と感じる。