世界遺産マイスター/国宝の伝道師Kの「地球に感謝!」

世界遺産検定マイスター、国宝の伝道師保有の読書好き。書籍、世界遺産、国宝という切り口でご案内します。最近は「仕事の心理学」として、様々な事象を心理学的見地から考察しています。

【仕事の心理学】退職という選択。


昔、ご一緒させていただいた先輩が、早期退職されるとのこと。「今の職場では、自分が自分でなくなってしまう。こういう形は無念な思いがあるが、守らねばならないものがある」という重い選択。そこから考えた。
 
《ポイント》
●「逃げ恥」ではなく「何が大事か」
逃げるは恥だが役に立つ」ではない。「自分」という、生きるにおいて唯一無二の資源を大事にする、それを最大化するにはどうするかと向き合うことは恥どころか非常に大事。

●積極的な人生選択
退職は「60歳定年」と「65歳の専任終了」の2回の選択が「今までは」一般的。しかし、それは「与えられた選択」をしているのみ。自ら別のタイミングを選択する、ということは重い覚悟が必要。
 
《問題の所在》
●「退職は逃避」という同調圧力
外国企業の実態はわからない(←働いたことがないから)が、少なくとも日本企業には「ムラ意識」が強く存在するように感じる。そこから出ていくものは許さないぞ、的圧力は「目に見えない形で」感じる。それが、退職を選択する際に心理的ハードルになるし、その選択をした者を「逃亡者」のように見なして「ムラの引き締め(=同調圧力の強化)」に使っている。
 
畏敬する先輩に、以前「サラリーマンは働くか辞めるかのどちらかだけ」と言われたことがある。まったく同意するのだが、後者の選択にここまで否定的になる事もないと思うのだが。むしろ、一回限りの「私」の人生。人がどう言おうが関係ない(他者は、「私」の人生に責任を持たない)。「選択」に積極的になることは、これからの時代は非常に重要だ。
※と言いつつ、今のところ、自身は現在の会社でやりたいことがあるので「働く」という選択をしているわけだが。
 
自戒の念を込めて。