先日、国宝検定を受けて、絵画への興味が出てきた。絵画にも、背景の歴史あり。このへんは、国宝の勉強でベースができたからこそ。
…でないと、こんな本、読まんって。
《ポイント》
●既視感と、未知感の適度な取り合わせは受け入れやすい。
人は、全く未知なモノには興味が湧かない。むしろ、敬遠する気持ちが出る(生命の危機を迎えないためには、無闇にリスクを取らない方がいい)。他方、完全に知っていると、飽きてしまう。適度に知っていて、でも知らない部分がある。そうすると、挑戦しようという気持ちが出てくる。
●トリビアは、「自分の常識の、少し奥」に。
ちょっとした豆知識は、往々にして「少し踏み込んだところ」にある。あまりに踏み込みすぎるとマニアックになってしまうし、全く踏み込まないと「当たり前」すぎる。そして、適度な「へぇー?!」は、脳味噌にはプラスに働く。
《問題の所在》
●異質には、意図しないと触れられない。
人間の脳は、「見たいものしか見ない」という特性がある。そうでないと、日々の情報処理が追いつかないし、省力化という名の手抜きをしたいから。
しかし、それに流されると、思考停止に陥る。これに対するベストな処方箋は「異質に触れる」ことで、自らの常識というとらわれをぶち壊すこと。しかし、それには一定の負荷をかけなければならない。人間は、面倒くさがりなので、つい手抜きをして、また思考停止に陥る…
その罠から、抜け出す努力を惜しまずに。
自戒の念を込めて。