世界遺産マイスター/国宝の伝道師Kの「地球に感謝!」

世界遺産検定マイスター、国宝の伝道師保有の読書好き。書籍、世界遺産、国宝という切り口でご案内します。最近は「仕事の心理学」として、様々な事象を心理学的見地から考察しています。

【興味を広げると、興味が広がる。】

先日、国宝検定を受けて、絵画への興味が出てきた。絵画にも、背景の歴史あり。このへんは、国宝の勉強でベースができたからこそ。


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…でないと、こんな本、読まんって。


《ポイント》
●既視感と、未知感の適度な取り合わせは受け入れやすい。
人は、全く未知なモノには興味が湧かない。むしろ、敬遠する気持ちが出る(生命の危機を迎えないためには、無闇にリスクを取らない方がいい)。他方、完全に知っていると、飽きてしまう。適度に知っていて、でも知らない部分がある。そうすると、挑戦しようという気持ちが出てくる。

トリビアは、「自分の常識の、少し奥」に。
ちょっとした豆知識は、往々にして「少し踏み込んだところ」にある。あまりに踏み込みすぎるとマニアックになってしまうし、全く踏み込まないと「当たり前」すぎる。そして、適度な「へぇー?!」は、脳味噌にはプラスに働く。

《問題の所在》
●異質には、意図しないと触れられない。
人間の脳は、「見たいものしか見ない」という特性がある。そうでないと、日々の情報処理が追いつかないし、省力化という名の手抜きをしたいから。
しかし、それに流されると、思考停止に陥る。これに対するベストな処方箋は「異質に触れる」ことで、自らの常識というとらわれをぶち壊すこと。しかし、それには一定の負荷をかけなければならない。人間は、面倒くさがりなので、つい手抜きをして、また思考停止に陥る…

その罠から、抜け出す努力を惜しまずに。

自戒の念を込めて。