多分にオタク気質で、知識の蓄積が大好物という奇人。そんな人間だから世界遺産検定マイスターまで取ってしまったわけだが、「世界の宝が世界遺産なら、日本の宝は国宝!」という「国宝検定」の第一回が行われたので、受けてみた。
もちろん、受けるにあたっては、準備が大事。一般的に、資格試験においては、「取ったもの勝ち」なので、まずは「受かる」ことを目指す。
いくつかの本を読んでみて、かつ実践してみて感じているのは
【資格試験の必勝法(※ただしマークシート式に限る)】
・過去5回分くらいの過去問を5~7回解く。参考書は買わない。
→だんだん、問題の傾向が見えてくる。資格試験は、難易度を極端に調整できないので、どうしても似たり寄ったりな問題になるのだ。
・わからなかったら、迷わず答えを見る。
→最初は「何これ?」という感じでも、何度か繰り返していくと「あ、こんなもんだ」ということが見えてくる。頭より体、という学び方。
という方法。実際、これで総合旅行業取扱管理者や第一種衛生管理者を一発突破してきているので、自分の中では体感と共に確立した手法。
しかし。今回の国宝検定は「第一回」であり、過去問がないので、この手法が使えない!!しかも、試験範囲は公式テキストから60%(※上級)、7割で合格、というなかなか厳しいハードル。だいたい、公式テキストが50冊(!)もあり、全部買ったら3万円以上の出費じゃないか(←そんな金はないので、立ち読みですませたが)。
で、この場合、「相手の立場から考える」という思考に立ってみた。
試験主催者としては
・あまり安易に資格を取られるのは困る。勉強していないと合格できない、というレベルは担保したい。
・他方、難しすぎると、今後の受験者が減ってしまう(→収入減、最終的には試験継続できなくなる)。よって「ここを頑張れば合格できる」レベルは担保したい。
という相克の中にいる、とみることができる。で、何をするかというと「ヒントを与える」というやり方を取るのではないか?と考えた。
なので、やったこと。
【初開催資格試験の突破方法】
・ホームページで出ている情報を細かくチェックする(ヒントが隠れている場合がある)
・模擬問題をしっかりマスターする
である。もちろん、それだけでは合格ラインに届かないので、普通の勉強もするが、上記2点は「知識向上」だけではなく「合格という果実を取りに行く」うえでは非常に重要。
実際、受けてみると、模擬問題がほぼそのままだったり、ちょっとひねって出題されたり、というものが大半を占め、「あ、これは模擬問題をマスターしたか否かで合否は分かれるな」というくらいにわかりやすかった。
資格試験といっても、相手がいるものである。「相手の立場に立って考える」とはいろいろな場面で言われることだが、こんなところでも役に立つわけだ(笑)。スキルの水平展開というのは、なかなか面白いものである。