2019-03-27 【国宝・赤糸威大袖付】 国宝 大山祇神社所蔵。やや小さめの黒漆塗りの鉄と、革の平小札を茜染の赤糸で威した鎧。銅は31センチで一続きになっていて、右脇で引き合わせるつくりに。この時代の鎧と胴丸の特色を兼ね備えた鎧で、社伝では源義経の奉納品。ここは、海の守り神であり、多くの奉納品が残されている。義経は伊予守を任じられたこともあり、また源平合戦で中盤以降は海戦となったことから、必勝祈願をしたのだろう。歴史の一幕が今なおここに伝わることに、興奮を抑えられない。 時空を超える事ができるのも、国宝の面白さだ。