世界遺産マイスター/国宝の伝道師Kの「地球に感謝!」

世界遺産検定マイスター、国宝の伝道師保有の読書好き。書籍、世界遺産、国宝という切り口でご案内します。最近は「仕事の心理学」として、様々な事象を心理学的見地から考察しています。

【トラブル予習を超えて。】

さんざん、トラブル予習の限界を考えていたが、最後は、現場の体感で、そこを超えるしかない。

《ポイント》
●トラブルには、想定しきれない。
今の職場には、マニュアルがない。「身体で覚えろ」という、旧大日本帝国陸軍式。いやいや、それでは手順を追うのも怪しいし、ミスの時の対応が悲惨になるだけだ(←事実、自分が迷惑かけてる)。想定できない以上、人間の限界を超えている。それでは…

●みんな、トラブルは嫌い。
心理学的には、定例を好む。その人間の感覚が、まざまざと出ている。そして、通常のリズムと違う。そこは、受諾しかなかろう。
…だけど、その方々のお気持ちも、わかる。定例通り、やりおおせることの、大事さ。
それは、百も承知。その上で、という話、しかない。

《問題の所在》
●「トラブル」をノウハウとして共有できない。
トラブルとなると、どうしても「自分が解決しないと!」と、過度な責任感に陥りがち。そして、処理して、個人の経験値にはなるものの、職場のノウハウにはならない。
トラブルは、処理が仕事ではない。ノウハウを言語化し、共有し、次回に備える。
さらに言えば、「トラブルが来るなら、また新しい事象のマニュアル化のチャンス!」というくらいの心構えが大事。そうすることで、対応者も、引き継がれる人も、学習が深まる。
「この事象を、マニュアルにしてやるぞ!!」というくらい、攻めの姿勢で、トラブルにかかっていく。そこが、何より大事だろう。

自戒の念を込めて。