世界遺産マイスター/国宝の伝道師Kの「地球に感謝!」

世界遺産検定マイスター、国宝の伝道師保有の読書好き。書籍、世界遺産、国宝という切り口でご案内します。最近は「仕事の心理学」として、様々な事象を心理学的見地から考察しています。

【プロフェッショナルの魂。】

移転は終わっても、動き始めてみると、社員からあれこれ使い勝手についての要望が上がる。かなり事前に想定してはいたものの、やはり図面の二次元で考えるのと実際の三次元とは乖離が出るわけで。特にバックヤードは、様々な意見が出て、修正を迫られる。むしろ、ここからが本番。

動きの悪い担当者にさんざん苦しめられたりして、ストレスが溜まる部分も、ある。しかし、工事施工を担当する方が、素晴らしいフットワーク。直前、あるいは現地でいきなり出す要望にも、悉く柔軟に答えてくれる。できない場合にも、理由を合理的に教えてくれるので、こちらも「この方が無理って言うんじゃ、仕方ない」と思える。それにしても、いつ休んでいるんだ?と思うくらいの機動力。どうしてそこまで出来るのか、本当に不思議だった。

今日、たまたま緊急の依頼事があり、その現地確認に向かう中で、この方と話をしている中で、「色々、予定にないことばかり申し上げて、本当にすみません」と伝えたところ、その回答がふるっていた。

「いやぁ、現場は生き物ですから。実際にやってみて、皆様のお声を頂いて、手をかければかけるだけ、皆様に長く使っていただける店舗になりますからね。」

…なるほど。この信念あればこそ、「聞いてない!」「計画どおりやった!」などの反論や苛立ちではなく、柔軟で前向きな姿勢が出るのか。真髄に、触れた気がする。

管理職の端くれとしては、この方の姿勢に学び、「社員は目をかければかけるだけ、成長する」という信念を持って、仕事に取り組みたいものだ。

自戒の念を込めて。