今年88冊目読了。ドイツのマックス・プランク人間発達研究所感情史研究センター長の筆者が、歴史の中で「名誉」の感情が失われた経緯と、「共感」が創られてきた流れをまとめた一冊。
…なのだが。正直、久々に「読むだけで物凄くかったるい」。タイトルに惹かれて「これは面白そうだ」と図書館で借りたのだが、あにはからんや、非常につまらない。
「感情は、歴史と社会背景の中で変容する」。その主張には与する。しかし、その主張に至る事実の羅列が実に退屈で、かつ言葉の定義で言葉遊びをしているだけ、と感じられる。もちろん、母国語であるドイツ語を理解できないこと、その歴史背景を感覚的に捉えることができない、ということはあるのだろうが…
正直、チャレンジをお勧めしない一冊だ。