世界遺産マイスター/国宝の伝道師Kの「地球に感謝!」

世界遺産検定マイスター、国宝の伝道師保有の読書好き。書籍、世界遺産、国宝という切り口でご案内します。最近は「仕事の心理学」として、様々な事象を心理学的見地から考察しています。

【リーダーは、見られている。】

我が社は、7月が定期異動。そのため、職場の牽引役たるリーダーにも異動がある。そこから、考えたこと。

《ポイント》
●リーダーは、自分を出しても、リアルなフィードバックが少ない。
リーダーは、「立場(≒人事権)」を持っている。そのため、周りのメンバーは、否定的なフィードバックを返しにくくなる。何故なら、それによって人事的不利益を被りたくないから。

●上記より、リーダーは、振り返りを怠るようになる。
そうなると、どうなるか。リーダーは、否定的フィードバックがないと「自分の行動は追認されている」と勘違いし、自分の行動を振り返らなくなる。結果、自分の意のままになるとの勘違いそのままに、我が儘に行動し、反省もしなくなる。

《問題の所在》
●リーダーのエゴは、メンバーに丸見え。
ところが、上記のサイクルなんて、メンバーには丸見え。でも、その頃にはメンバーは「あぁ、このリーダーには、否定的なことを言っても無駄だ。疎んじられるだけだ」と無力感の学習をしてしまう。

リーダーのエゴが、チームの無力感を醸成し、モチベーションを損なう。そのサイクルを、リーダーとメンバーが協力して回してしまう事態に陥る罠には、常に気をつけなくてはならない。

自戒の念を込めて。