今年65冊目読了。SHOWROOM社長の筆者が、いま最も注目される起業家による渾身のメモ術を書き記した一冊。
〈お薦め対象〉
自分らしく人生を生きたいすべての人
〈お薦め度(5段階評価)〉
★★★★★
〈実用度(5段階評価)〉
★★☆☆☆
自分の問いは3つ。
『なぜメモを取ることが大事なのか?』には「より本質的なことに少しでも多くの時間を割く。願いを紙に書きつけることで、想いを持ち続けることができる。言葉は人の潜在意識に大きな影響を与える」。
『メモをとるときのポイントは?』には「記録ではなく、知的生産のためにメモを取る。弛まぬ知的好奇心と、知的創造に対する貪欲なスタンスを持つ。フレームワークとして①インプットしたファクトをもとに②気づきを応用可能な粒度に抽象化し③自らのアクションに転用する」。
『言葉を使いこなすときのポイントは?』には「一定の制約下で言語を届ける訓練を続けると、言語化能力は磨かれていく。言語化がうまい人の特徴は、抽象化能力が高い、抽象的概念に名前をつける力が高い。ストーリーを騙るときは、エピソードを可能な限り具体的に話し、間を恐れず使いこなし、インタラクティブに話す」。
書いてあることにはいちいち同意できるし、その熱量がすさまじい。「よくそこまでできるよな…」「それ、自分には無理だよな…」という観点から、実用度を極端に下げているが、せめて彼の1割、いや1%でもメモを取ることができれば、人生は変わるかもしれない。
「周囲を巻き込むのが言語でありロジック」「人生は、時間をどう使ったかの結果でしかない」「努力から習慣へ、という意識を持つ」など、心に残るコメント多数。それにしても、本当にこれだけやり切れば、確かに人生変わるよなぁ…圧倒された。