世界遺産マイスター/国宝の伝道師Kの「地球に感謝!」

世界遺産検定マイスター、国宝の伝道師保有の読書好き。書籍、世界遺産、国宝という切り口でご案内します。最近は「仕事の心理学」として、様々な事象を心理学的見地から考察しています。

【異空間体験の意義。】

息子の保育参加に行ってきた。イベント時には何度か幼稚園に行っているが、今回はママさんだらけでお父さんは自分一人という完全アウェー(月曜だし、自分はたまたまシフト休みだっただけだから当然だが)。そんな体験から。
 
《ポイント》
●異空間は、緊張する。
仕事で、自己紹介なんぞ山のようにやってきたが、ママさんと園児の注目を受けての自己紹介は、たいしたことを言うわけでもないのにとても緊張した。全てが手探り、というのは非常に不安にかられる。

●場のコンテクストが見えない。
仮に、全員が「初対面」だったらもっとやりやすいのだろうが、「年長のママさん」となると、当然、コミュニティ感が強く「あー、久しぶり!」「お疲れ様!」とフレンドリーに話をしている(そりゃそうだ)。これが、「場のコンテクスト」なのだが、それが全く見えない、というところがさらに不安を増幅する。

 
《問題の所在》
●「居なれた環境」だと、人間は考えなくなる。
別にたいしたことは何もしていないのに、非常に心に汗をかいた体験だった。しかし、裏を返せば、普段はいかに「居慣れた環境」において楽をしているか、ということだ。
もちろん、四六時中「異空間」にいると精神的に相当ダメージを受けるが、日々「阿吽の呼吸」「わかっているコンテクストを前提としたやり取り」では、人間は「思考の自動化」を始め(脳みそというのは、かくもサボり癖がある奴だ)、思考停止に陥っていく。
 
特に、年齢が上がると、「既存のフレーム」に居続ける事で楽をしがち。時には、意図的に「異空間に踏み込む」ことが必要だなぁ、と感じた。
 
自戒の念を込めて。