世界遺産マイスター/国宝の伝道師Kの「地球に感謝!」

世界遺産検定マイスター、国宝の伝道師保有の読書好き。書籍、世界遺産、国宝という切り口でご案内します。最近は「仕事の心理学」として、様々な事象を心理学的見地から考察しています。

【大事にしているものの差異。】

人の想いは、なかなか共有し難い…そんな体感から。

《ポイント》
●人は「現在の問題」に着目しがち。
「今、これが問題です!」となると、人間は行動を起こす。しかし、未来の課題を提言しても、なかなかそこには意識がいかない。むしろ、「それより先にやることあるだろう!」と軽んじられるのがオチ。

●中期課題は、後回しにされがち。
そうなると、どうなるか。目先の課題を追いかけるのが「是」となり、中期課題を追うことは「そんな事より、今のことをやれよ!」と批判される。
それでは、ロングレンジな思想と育成は図れない。

《問題の所在》
●「安全側に倒す」の真偽を問わない。
社会にありがちなのは「安全側に倒して判断しよう(リスクを避けよう)」という基準。それは、前提が変動しなければ、至当である。
…しかし。現代戦は、そもそもの「前提」すら変動してしまう。そうなると、「それ、本当に『安全側』なのか?」と、問う力が求められる。

安全の定義すら、揺らぐ。そんな時代に生きていることを前提に、考えねばならない。

自戒の念を込めて。